ニッケルスクラップ市況は、東北太平洋大震災の影響等を受け、調整ムードが広がる。 | 金属リサイクルのブログ

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ニッケル ☁ 曇り 3月28日更新
ニッケルスクラップ市況は、東北太平洋大震災の影響等を受け、調整ムードが広がる。
3月下旬のニッケルスクラップ市況は、大震災の影響を受け主に関東方面での荷動きが鈍化・滞留している状況が続いている。
海外ニッケル相場は、震災後の急落(一時11,200ドル)から回復基調となっており、先週末には12500ドルまで上げ戻した。
関東地区での計画停電により、一部の製鋼メーカーが減産を強いられる状況等、スクラップ価格を不安定にさせる状況は続くと予想されており、今後の値動きは予測不能。
関東地区での減産を受けて、代価生産として当面は西日本全域での稼働率が上がるとの報道も。
今週中にも被災地でのがれき撤去作業等が本格的に始まる様子で、現地での物流網の回復が進めば自ずと復興需要も喚起されるものだと思われる。
いずれにしても、福島第一原発問題がある一定の段階まで回復されない限り、日本経済の本格回復の目途は立ちそうもない。
またあまり報道はされていないが、福井県の高速増殖炉もんじゅでも昨年から続く復旧作業が行き詰まりを見せており、原発問題は西日本においても対岸の火事では無くなってきている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110222/crm11022211260009-n1.htm
*必要以上に心配する必要はありませんが、リスク要因としては知っていなければなりませんので、あえて問題提起させて頂きました。
いずれにしても、現地で対応されている作業員の方々のご無事と早期の復旧を切に願います。