鉄 ☁ → ☂ 曇り後雨 3月30日更新
「風評被害はやや落ち着く方向に。依然予断は許さない状況」
福島第一原発被災による放射能汚染懸念により、主に関東地区では実際に放射能が微量検出されており、製鋼各社での荷受けについても放射能検知器の基準(概ね0.3マイクロシーベルト)を超えるものは返品するとの臨時措置が続いている。
一部の荷物からは検出が報告されているものの大半は問題が無いとの事で、鉄スクラップについてもあらぬ風評被害は思った以上に広がっていた事が確認される。
ただし、一時のパニック的な状況は収まりを見せつつあり、物流も回復傾向の兆しが見え始めた。
焦点となるのは今後の国内需給の見通しだと思われるが、解決に長期間が必要な原発問題・計画停電による影響を受けて、関東地区・東北太平洋沿岸の需要は予測がつかない状況。
必然的に西日本での補完的な役割が増え、生産においても西日本に代替シフトする動きが急速に進む可能性も浮上しはじめた。
また、今回の震災被害は甚大なものになり、日銀による市場介入・消費税率の臨時引き上げ案浮上等、為替や税を取り巻く環境が急変する事は避けられないとの報道も。
急激な市場変化により今後も商品相場は大きく値動きするものと思われます。