「アルミスクラップ価格、海外相場下落の影響は限定的か?」 | 金属リサイクルのブログ

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アルミ ☁ → ☀ 曇り後晴れ 3月10日更新
「アルミスクラップ価格、海外相場下落の影響は限定的か?」
中東情勢の影響を受けた原油価格の高騰により、非鉄金属相場全般は下落傾向にある中でアルミスクラップ価格は唯一安定傾向にあります。
背景には、市中からのスクラップ発生量が低水準だという事と、比較的堅調なアルミ二次合金メーカーの生産水準が下支えしているようです。
しかし、他の非鉄スクラップ同様これ以上の大きな相場的な下げがあった場合、スクラップ価格に影響が出てくる事は必至で、今後の中東情勢等から目が離せない状況が続きますね。
一昨日の報道でリビアのカダヒィ大佐が退陣の可能性との報道がありましたが、結果的には反政府との合意に至らなかったようで情勢は極めて深刻な状況に陥りつつあります。
一昨日に下げ戻していた原油が再び急騰し、非鉄がまた下げ戻す等、相場はまさにジェットコースターのような状態ですね。
他の中東諸国・中国でのデモも依然くすぶっている中で、報道がリビアに限定的で全体像が中々見えてきません。
但し1つ言える事は今回の一連の騒ぎで一番得をしている国がありますね。
デモ騒動が起こって久しく、金融危機へのフォーカスがゆるんでいます。
バンカメ等はとんでもない利益を上げ始めているとの報道も。
意図的に増長されたデモであったならば、これ程恐ろしい国家戦略はありませんね。