「嵐の前の静けさ?」 | 金属リサイクルのブログ

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2月~3月初旬のコバルト相場は特に目立った動きも無く、横ばいの状況。
中東情勢や中国の金利引き上げにも何ら反応を見せず、投機的な思惑に大きく左右される他の非鉄・貴金属とは大きな違いを見せています。
ある意味不気味な程相場に動きがありませんが、春先以降、中東情勢の鎮静化や中国での需要回復に一定の方向性が定まれば再び上昇のペースを速めてくる可能性も十分考えられます。
また、コバルト原料を必要とする航空機用途・リチウムイオン電池材料用途等で需要が回復傾向にあり、相場を大きく下支えする要因となっています。
リスク回避として、貴金属(特に銀)が大きく買われる等、投機的な思惑で相場が大きく動く状態が続いていますが、実需の底固さがある程度はっきりしているコバルトが投機的な標的になる可能性は高いと個人的に予想します。
昨日リビア情勢に大きな動きがあり、カダヒィ大佐が退陣を示唆との報道がありました。
強硬的な手段でデモ発生以降自国民を弾圧してきた経緯を考えるとすんなりいくとは到底思えませんが、リビア情勢の潮目が変わってきた事は間違いなさそうです。
昨晩はこの報道等を受け、上昇し続けていた原油価格が下落、さらにそれを受けニューヨーク株価も反発しました。
今後も目が離せない状況は続きますね。
しかし、NHKをはじめ日本のメディアでの中東情勢の取り扱いがあまりに小さい事に怒りすら感じますね。
京大でのカンニング騒動を大きく取扱い続けている嘘つきメディア、やりすぎの感があります。
サウジやバーレーンひいては中国でのデモ鎮圧、表に出にくい報道を伝える根性あるメディアの出現を切に願います。