完成 作品解説 【シンギュラリティ?〜ホワッとイズアート?〜】 | スーパーオニオン アートでリアルでユーモラスなフィギュア

スーパーオニオン アートでリアルでユーモラスなフィギュア

2013年より主に美少女フィギュアを制作していたが、コロナ禍を機に作風を見つめ直し、2023年からはオリジナル作品<動物と人間を題材にした、少しユーモラスで寓意的なリアル系フィギュア>を創作。SNS、デザフェスなどのイベントで発表中。

メイドの後ろのデータ壁を大きくして、らせんスクリプトに色を付けました。

 

メイドも服装をピンクに顔の角度も変えようと塗っていたのですが、

全体バランスを見るために組み立ててみたところ、らせんスクリプトがパステル調なので、黒の方が締まって見えました。

顔の角度もこれで良いと思いました。

 

他の作品が詰まっているので、この作品はこれで完成とします。

ただ驚いている子の髪は緑でも良いかなとちょっと思っているので、もしかすると緑にするかも・・・

 

写真だとどの角度からも下に落ちているパレットがあまり見えないのが残念です。

 
【シンギュラリティ? ~ホワッとイズアート?~】解説

1/6スケール
画像生成AIと中国でロボット犬と散歩するのが流行っているというニュースを見て、今まで培ってきた技術や職業、地位などが「奪われる」をテーマにした作品。

 

突如スクリプトとともに現れたメイドを見て、絵を描いていた子は筆とキャンパス、スケッチブックを落とし、ロボット犬に犬は敵意むき出しで吠えています。


メイドの周りのらせん状のものはスクリプト、後ろの壁のようなものは学習したデータセットを表しています。
 

また後ろの壁は「ホワッとイズアート?」という作品中の作品で小さな画像はすべてネットから無許諾で拾ってきたAI生成の美少女画像(AI学習を模倣)を加工。デカールを作成し、貼り付けています。

作品として認められるのか?著作権は誰のものなのか?ホワッとした現在のAI生成の問題を取り上げています。
 

 

 

もちろん指は変です。

 

 

 

 

 

Tシャツには「ART IS LIFE」の文字
 

 

↓画材一式はすべて床に落ちています。

 

動画生成AI「SORA」が突如発表。

衝撃的なレベルでいきなり登場しました。

「いきなりすごいレベルで登場」は音楽生成AI「suno」の時もそうでしたが、この流れは止まらないでしょう。

人気やフォロワーが突き抜けている人しか生き残れないと言っている人もいますが、その時代にマッチし過ぎている人たちは時代にマッチしていればいるほど、時代遅れになっていき、AIにしてもデジタルにしても色々な人に模倣され、消費されて消えていく運命にあるのかもしれません。
人気が出れば出るほど、学習されることも頻繁になり、時代遅れになるスピードも生成AIによって加速されていくでしょうし・・・。なんだかすごい時代になってきました・・・。
 
10年先考えると生き残れるのは自発的な創造性に駆り立てられて、何にもとらわれず、作品を延々と作り続けられる革新的で反骨精神を持った本物の芸術家だけになるのかもしれません。
 
あまりにも先進的でその時代には理解されず、金銭になるかは別ですが・・・。