最近、デイヴィッド・ホックニーが亡くなり、色々な追悼企画などを読む機会があった。
彼の著書に「秘密の知識 巨匠も用いた知られざる技術の解明」というのがあり、1400年頃から急激に写実的な絵画が増えた理由を鏡やレンズなど光学機器を使用して描いていたのではないかという推論を科学的、視覚的で綿密な根拠を示しながら、解き明かしていくという本の紹介を読んで(本は高過ぎて買えなかったので、書評などを読んだだけ)、光学機器を使用していたのではないかという画家はフェルメールくらいしか知らなかった自分にとってはそんな古くから!?とびっくりだった。(完全に証明された訳ではないが、かなり真実に迫っているというレビューが多かった)
自分も光学機器を使うことに少し興味が湧いたので、早速プロジェクターを取り寄せて、描きかけのF50の油彩画で試した。
よくスーパーリアル系画家がプロジェクターを使っているという話を聞くが、自分はそれをやりたい訳ではなく、遠近で歪んだ文字を描くのに使用しようと思った次第。
F50の油彩画は地面に大きな文字が入る絵なので、油彩画を撮影、取り込んだ画像にフォトショップで文字を書いて、その画像をプロジェクターで元の油彩画に投影して、その文字をなぞった。
↓ 出品するかもしれないので、一応、ぼかしを入れた。
ただ油彩画に合わせて投影するのが一苦労。
先に油彩画が描いてあるので、なかなかぴったり合わない。
文字だけなので厳密にやらなくてもなんとかなったが、もしすべて絵も細かく描くとなったらキャンバスもプロジェクターも完成まで動かせないので、なかなか大変だと思う。
それと描き手の自分の影がキャンバスの投影画に被ってしまい、場所を上手く調整しないとなかなか描けない。
自分は写実には今のところ興味がないので、プロジェクターを絵には使わないと思うが、歪んだ文字を描くにはちょっと良いかも、、、。
兎にも角にもセッテイングが面倒なのが最大のネック。
