最近、若い女性にハッとされたり、ジッと見られることがよくあります。
キモイというような視線でもなく、カッコいい人を見る時のような熱い視線でもない「ア!」というような視線・・・。
中年以降の女性からは視線を感じない。
美男子でもおしゃれでもない単なるしょぼくれた無精ひげのメガネ掛けたおっさんで、どう考えても若い女性が興味を示すような存在じゃない。できれば視線にも入れたくないはずなのに、なんなんだろう?
ペットショップでウィンドウ越しに動物を見ていても、中の店員さんに「ア!」というような顔をされて何度も見返され、前から歩いてきた女子高生にジッと見られ、(ここくらいまでは思い過ごしかなと思っていたが)昨日はケンタッキーで商品を待っている間、女性店員がジッとコチラを見ながら、隣の女性店員と何か話している。自分が見返しても視線を逸らそうとせず、女性店員同士で話している。さすがにおかしい・・・・。
最近、注目された芸能人で自分に似ている人がいるか、連れに聞いても知らないという。
髭ヅラ短髪メガネで自分の知っている芸能人だと田代まさしか古館寛治(今調べて、名前を初めて知った)くらいしか思い浮かばない。
あとはオズワルド伊藤か「馬鹿よ貴方は」のファラオ平井とかいう人がいるらしいが、どう見ても自分より若いので、間違えることはないと思う。
以前読んだSFの短編で町中の人の注目を浴びているのに、自分だけがその理由が分からないという「世にも奇妙な物語」に取り上げられそうな話みたいで、なんだか薄気味悪い。
自分によく似た何者かが自分が全く知らないところで何かをやって、有名になっている。
以前は有名人といってもテレビに出ている人くらいで、誤解を恐れずに言えば、テレビに出れるということで有名人になる資格(ある意味、芸能事務所によって身元が担保されてる)を持った人という認識を個人的にはなんとなく持っていた。
ところが今やYoutuberやらTickTockerやら自分が見たことも聞いたこともない若い人だけが知っている、まったくどこにも所属しない特定の層だけの有名人がいたりする。
しかも有名といっても、良いことだけではなく、どんな迷惑をかけてでも有名になって金銭を稼ぎたいというような承認欲求のバケモノのような人や逮捕されてもおかしくないギリギリな事をして注目を浴びていたりする人もいる。
せめて自分に似ている人はそうであって欲しくない。
【自分に似ている人が自分の知らないところで何かやっている】
最近、岸田総理のフェイク動画や芸能人のれいわ新選組支持の偽コメントでも話題になったが、今後のAI生成技術の進歩普及で民間でも、いや顔ばれのしていない民間だからこそ、誰かの悪口を言っている動画を拡散されたり、イジメや社会的不利益を被る人間や詐欺など犯罪行為に巻き込まれる可能性が大いにあると思う。
特にYoutubeやTickTockなど特定の層にしか影響を及ぼさないようなSNSで顔や音声を公開している人たちはAI犯罪にはうってつけで、ほとんどの人が顔も声も知らないため、詐欺に使われてしまったり、人間や社会との関係を破壊するようなフェイク動画を作られる恐れがかなり高いのではないかと思う。実在する人物なので、身元を保証する書類も用意できてしまう可能性もある。
以前、香港で民主化デモが盛んだった時、全裸の女子中学生の遺体が見つかり、防犯カメラ映像の真偽やインタビューで自殺を主張する母親は替え玉ではないか、などの疑惑があったが、もし疑惑が本当でも今のAI技術があれば、まったく話題にならなかったのではないかと思ってしまう。
国家間の紛争でも人間関係を破壊して、内部崩壊させていく方向にますます注力していくような気がする。
今後、AIによるフェイク動画や音声、画像が一般人にも簡単に作れてしまう世界が確実にやって来る。
本当かウソかまったく見分けのつかない友達の顔と声であなたの悪口を言っている動画が何本も流れてきたら、あなたは友達を信じられるでしょうか?
貴方の恋人が他の人に愛の言葉をささやいている音声とあなたではない人とデートをしている写真が何枚も送られてきたら、貴方は恋人を信じることが出来ますか?
それを別れさせ屋がAIで作ったフェイクだと恋人が主張したら、信じられるでしょうか?
リアルで会ったところであなたのことを貶めようとする人間が音声を録音して、フェイク発言を作る可能性もあります。
AIが人間の知性を超えて反乱を起こすというターミネーター的な展開より先に人間同士信じ合うことができなくなって、人間社会が崩壊する可能性もあるのではないだろうか、と最近、危機感を抱いています。
もしかすると人間同士はほとんど信用し合わなくなり、自分のAIアシスタントしか信じない。
わざわざAIが反乱を起こさずとも、人間は自然とAIにコントロールされ支配される、そんな社会が来るのかもしれません。
兎にも角にも自分の知らないところで自分によく似た人物が反社会的行動を行ったり、大切な人を傷つける発言をしたりする動画や音声が日常的に作られる薄気味の悪い世界がすぐそこに来ています。