株式会社スーパーワン 代表ブログ -28ページ目

株式会社スーパーワン 代表ブログ

教育DXに関することなど、思うがままに書いてます。

プログラマとか、アーキテクトとか、プロジェクト・マネージャとか、システム開発に関係する職種は色々とあります。

 
ところで、「システムエンジニア(SE)」とは、どんな仕事をする職種なんでしょうか?
 
実は、SEという職種は、日本にしかありません。そして、具体的にどんな仕事をする職種なのか、その定義もありません。
 
コードを書くプログラマとは違うし、顧客のシステム化のための図面を作るアーキテクトとも違います。
 
SEとは「なんでもやる人」の事。
プログラマ以上、アーキテクト以下の人。といえば分かりやすいかもしれませんが、たまにコード書けないSEがいたりするので、ややこしいです。
 
SEは終身雇用・年功序列から生まれた、曖昧な職種
 
私もその昔、大手ベンダーの国際開発チームに招集させ、十数ヶ国の世界のエンジニアと、システムの開発をしました。とても刺激的で面白い仕事でした。
 
その国際開発チームには、ワールドワイドで利用される国際特許に関するシステムを構築する使命が与えられたわけですが、チームの皆さんはの多くはそのベンダーに雇用された正社員でした。私のようなフリーランスは、アジアに固まっていました。
 
1年ほどの期間でプロジェクトを完了させた後、驚くべきことが起こりました。
 
そのベンダーに雇用された人たちは、ほぼ全員、プロジェクトが終わりとともに、転職していったのです。
 
驚きました。
 
でも、米国などではこれが当たり前なんだと、後に知りました。
 
一緒に働いていたエンジニア達は、その後、IBMやアップルマイクロソフトなど、名だたる企業に再就職しており、その事を私はメールで知る事になりました。メールには「またどこかで仕事をしよう。私のボスか、あるいは将来のボスがプロジェクトを立ち上げる時には、声をかけさせてくれ」的な事が書かれていました(英語が得意ではないので、多分そんな意味かと)。
 
つまり、そんな感じで、エンジニアはあちこち会社を渡り歩いて、その都度チームを作り、誘い合ったりもしながら、システムを作る仕事をしているのです。
 
だから、転職に有利な仕事を選びますし、年棒の交渉も野球選手のようです(エージェントを持っていた人もいました)。
 
そうした転職の合間に、長〜いバカンスを取得して、家族と南の島で過ごす人も居ると聞きました。
 
かっこいい。かっこよすぎです。
 
プログラマの憧れる働き方ですね(この経験があって、そのまま16年もフリーランスを続けることになりましたが)。
 
もちろん、優秀でないのに、勉強をサボるような奴は、「goldbricker!!」(給料泥棒)などとボスに言われて、映画のように、段ボールに私物入れて、その日にいなくなっていました。厳しい世界です。
 
ですが、だからこそ腕を磨く甲斐があるというものです。
 
ただ、ここまでは、海外、特に米国での開発の話。
 
日本は真逆と言っていいほど、人が流動せず、厳しいスキル評価がされません。そのぶん、安心して会社にへばりついていられますが、給料は大して上がりません。
 
流動人材ということでは、派遣やSESの人材は、スキルではなく時間で買われる仕事になりますので、求められるものがまるで違います。
 
「キャリアアップ」という名の定着対策
 
プログラマからSEへ、SEからアーキテクトやPMへ。という、いかにもスキルアップ的、キャリアアップ的な構造が日本にはありますが、プログラマが将来アーキテクトになるというのは、歯医者が将来弁護士になるようなものです。役割も求められるスキルも全然違います。
 
しかし、実質的な終身雇用と年功序列の仕組みが根強く残る日本では、そんなありえないスキルアップの絵を用意しないと、社員が居着いてくれないという事が起こります。
 
そして、手頃で汎用的なスキルレベルとして考え出されたのが「SE」です。
 
だから、SEは、「プログラマをやりながら、そのほか面倒な業務もやってね。給料少しあげてあげるから」と言った位置付けにある職種なのです。
 
こうした、役割や目的の定義が曖昧な職種が存在するために、システム開発の現場の不効率は改善されません。
 
顧客の業務を改善し、効率化を図るのが仕事のシステム屋自らが、これでは、どうしようもありませんね。
 
米国はサイコーで、日本は最悪。
 
と言いたいわけではなく、日本のシステム開発の現場がこのような構造になったのにも、顧客のニーズや、雇用背景など、様々な理由があったからであって、なにも悪いわけではありません。
 
日本のSEは、何より、お客様のためになることなら、なんでもやる!という職種であって良いのです。
 
私達も、お客様の補助金申請の調査やら、業務マニュアルの作成やら、競合他社の調査やら、何でもやります。それが、お客様にとって価値あるシステムの完成の役に立つことであれば、なんでも。
 
それでいいのです。
 
ただ、日々、システム屋として開発に勤しむ中で感じるのは、「これからは違う」ということです。
 
これからはそれではダメなのです。
 
そのあたりの話はまた別の機会に。