PERFECT DAYS(2回目) | 川崎チャーのブログ

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映画、(特に007シリーズ)、プロレス、特撮、芸能人等の思い出や出来事を中心に書いていきます。その他にカレー、あと、どーでもいい話も含む(笑)。




先月、役所広司主演の『PERFECT DAYS』を鑑賞した。


この映画、特に大きな展開のあるストーリーでもないのに、観終わったあとに しばらく余韻が残る作品だった。


今月に入って、嫁さんが観たいと言い出したから、オレは2回目になるが、まだ単館で上映してたからまた観に行ってきた。


嫁さんが一番、新鮮に驚いたのが画面のサイズだ。


まず予告編が流れて本編が始まる前に幕が広がるのが普通なのだが、この作品は逆だ。


つまり本編が始まると同時に幕が内側に縮まるのだ(笑)!?


考えてみたらオレも本編上映開始と同時に幕が小さく縮小する映画はパーフェクトディズで初めてかも(シネコンで観た時は幕なしだった)。


だが、この作品の世界観を考えたら、このサイズの方がむしろ合ってると思った。


オレもついにこの手の作品の良さが身に沁みる歳になったのかなぁ。



そういえば先々週も、静かであわあわとした作品を観に行った。



『枯れ葉』。


日常の小さな世界で男女のすれ違いを描く作品だったが、なんか味わい深い作品で、ホント、最近はこの手の映画を観る機会が増えてきたなぁ。


ところでパーフェクトディズ、むしろ2度目の鑑賞の方が楽しめたね。


役所広司がトイレ清掃員の平山を演じる為に、本物の清掃員から指導を受けた。

それがあまりにも完璧にマスターしたらしくて、パンフレットによると、本物の清掃員から「明日から働いてほしい」と勧誘されたそうだ(笑)


たしかにトイレを清掃している平山の姿はなぜか美しくさえ見えてくる。


そしてそのシンプルなライフスタイルは、観客に禅問答を投げかけてるようにも感じるね。



そんな平山のように質素に生きてみたい…とは正直、オレは思えない。


が、それでもなぜか平山の生き方に憧れてる自分もいる…?


学生の頃はジェームズ・ボンドのような大人になるのが夢だったはずだが、長い間生きてると、かなり方向性も変わってくるよね…(苦笑)?


『PERFECT DAYS』は、自分にとっては今後も繰り返して観たくなる作品となるだろうな。