映画: ファーゴの感想 | 口下手だけれどそれでも頑張る映画感想日記

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人に物を伝える能力が自分の好きな映画を通してどんどん付いていけばと考え、自己完結型の内気な性格ながらもブログ書こうと思い立ちました。



今日は、ファーゴの感想をちょろっと書こうと思います。アカデミー賞受賞、評判はいい映画だけれど一度も観る機会がなかった映画でした。同監督の映画といえばノーカントリーが好きです。あと題名ど忘れしましたがホテルで小説書いてる男の奇妙な話とかいいですねえ。熱気みたいなむんむんとした感じが伝わってきました。


ファーゴのざっくりとした感想を言うと、ずいぶんのんびりとしたサスペンス映画だなと、全然嫌いじゃなくむしろ面白く有意義な体験となりました。舞台が田舎なんでそういうのんびりした地域性ってのも出てるのかと感じました。



短くあらすじを説明するとすれば、金に困った男が自分の妻を二人のチンピラに誘拐させる。

その理由は妻の父親が裕福で金を工面させ、後にチンピラと自分とで金を山分けにしようと目論むといった感じなんですが、そんなうまくいったら映画にならないよと、波乱と狂気に満ちた物語へとすすんでいく。


うまくいかなかった理由を説明すると、チンピラ二人組が妻の誘拐に成功し道路を運転中のところ、車のナンバープレートがついていないということで、パトカーに停められる、

ここでうまく隠し通して逃走すると思いきや、チンピラの一人が突発的に警官を射殺。その一部始終をみていて車で通りすぎていった二人組の男女も追跡し射殺。



行き当たりばったりすぎだろ、、、とさすがにあきれました。

誘拐のはずが殺人事件に発展。警察も捜査に乗り出します。

この捜査にあたる妊娠中の婦警さんがまたこの作品内唯一の常識人として登場し、穏やかな性格が平和そのもので和ませてくれます。

この婦警さんは何かを象徴するような深いテーマあるんだろうなーとぼんやり感じていましたが深いところまでは辿り着けませんでした。ぼんやりわかった気という感じです。



平和的な婦警さん。それとは対照的にチンピラ二人は次から次へと些細なことで罪のない人々を殺害し物語は展開、ノリで殺してるだろこいつらと憤りを感じこいつらに悲惨な末路をと期待しました。



ここから軽くネタバレとなります。



金の受け渡しは血みどろの争いとなったがチンピラ側に渡り、誘拐された妻はというと、見張り番だったチンピラの一人が、「喚いていてうるさい。」という理由だけで殺害。さらっとすでに死んでいる妻の近くに腰かけ、殺害理由をはいた時、ここにきて軽く恐怖を感じました。

そして金の取り分で揉めごとがあり仲間割れでチンピラ一人が殺害されますが、こいつは同情の余地なしなのでいいっ!ざまあみろ



ラストはこの世界観の中で唯一の癒しの婦警さんがチンピラの滞在場所を発見し踏み込む。

ここから無駄に想像力働かせるような精神的にもグロイ描写があってグロイの苦手、嫌いという人は注意。

意外にも婦警さんはチンピラをあっさりと捕まえ、後に誘拐を企てた夫もあっさりと捕まりました。


最後は婦警さんの自宅の寝室シーンになり、家族と寄り添い今ある幸せを噛みしめての終わりという感じです。



のんびりした展開でグロイのも挟む。よくわからない。でも面白い。なぜだか言葉で説明することはできないけど楽しい作品です。