映画: みんな元気の感想 | 口下手だけれどそれでも頑張る映画感想日記

口下手だけれどそれでも頑張る映画感想日記

人に物を伝える能力が自分の好きな映画を通してどんどん付いていけばと考え、自己完結型の内気な性格ながらもブログ書こうと思い立ちました。



今日は、映画みんな元気を鑑賞。

物語のあらすじはというと、8ヶ月前妻を亡くし、現在は一人で生活しているフランク(ロバート・デ・ニーロ)
彼の楽しみは毎年クリスマスに、もう巣立っていた4人の子供たちを集めクリスマスパーティーをすること、
しかし今年はみんな予定があるようで来れない。そんな事なら自分から一人一人の子供たちに会いに行こうというお話。




鑑賞後は切ない余韻が残るが家族って幸せってと考えるきっかっけとなる映画でした。個人的には好きになる映画です。

一人一人の今の生活を旅をしながら見て周り表面的にはうまくいっているように見せているが、本当は各々言えない問題を抱えているそれに気付きながらも、自分からは話を切り出せない複雑な心境のフランク。


子供たちの中でも一番心配をし気がかりな息子のデイヴィッド彼は、アーティストとして働いているらしい。家に訪ねても電話をしても連絡が取れずで、その彼に何かよからぬ問題が起こっているということを、父には隠し、子ども達が連絡しあって情報を集めている。


そんなフランクもデイヴィッドには会えなかったが一度飛行機で帰ることにする。しかし心臓発作で倒れ、そこからフランクの夢の中、子供たちは幼少期の姿で、自宅の庭でフランクと共に四人の子供と机を囲み話すシーンが始まる。



ここで、フランクは現実では言い出せなかった子供たちの問題について一人一人問い詰め、何故今の問題を話してくれないんだ!良いことも悪いことも父さんは聞きたいんだと話し出す。


しかし母さんに比べ父さんには話しずらく、昔からいつもプレッシャーをかけてきたと子供たちに責められる。
このシーンはまあ普遍的な家族の問題だけど、そうだよなあ、こうしたら良いと理想を家族ならず人に押し付けたり自分もしてるよなあ、としみじみ考えさせられた。


そして目覚めると病院のベットで子供たちに囲まれている。だがその中にしデイヴィッドの姿はない。
ここでデイヴィッドがどうやら薬の過剰接種で亡くなっていた事を知らされる。


悲しみにくれるフランクだったが、彼のアーティストとしての作品を展示していた店に訪れ、その店の店員から彼の残していた作品を紹介される。
それはフランクが子供たちを育てる為に生涯をかけて働き残してきたことを象徴する絵だった。ここで涙がブワアア~でした。



ラストシーンは再び家族を集めての親子団欒のクリスマスパーティで幕を閉じる。
彼は最後にみんな元気か?と問う。
今までは意識はせずとも自分の理想を押し付け成功し今幸せか?と多くを求めていたが、もはやこれまでのフランクとは違い考え方も変わっての最後となっていた。


成功しているか?何も問題なくやっているかという表面的な明るい部分だけを見るだけでなく、見えない影にも目を向けそれに向き合う良い映画であり考えさせられる映画でした。


旅する先々で嬉しそうに身の上話を人にしだす。お茶目なデニーロが見れて癒されます。