片山善博さんの「図書館のミッションを考える」を読みました! | がんばる地上の星たち!高知と松山のまんなか・仁淀川町

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土佐の山間・仁淀川町(によどがわちょう)の(元)地域支援企画員の日記!

片山善博さんの図書館に関する資料を読んだ。

図書館のミッションを考える

である。

 

片山善博さんは、2期務めた元鳥取県庁知事であり、自治省出身の官僚であった。両親は教師であるという。以前、よくテレビにも出ていた気がするが、鳥取県知事時代には、図書館運営に関するトライを多数行っている。鳥取県立図書館は全国的にもその運営が評価され、また、鳥取県庁内に「県庁図書室」も設置したのだ。この私が読んだ本資料は、図書館関係者からいただいた資料なのだが、ここに書かれていた「図書館への提言」は、本当に同意できるし、皆、改めて考えるべきことだと思ったのである。

 

 

 

以下ちょっと抜粋すると

 

予算や条例案などを検討するに際し、それに必要となる内外の事例や情報など広く集め、これらを参考にしつつ成案を得るというプロセスがほとんど見られないのである。もちろん徒手空拳というわけではなく、それなりに「参考書」はひもといている。しかし、それらは往々にして関係省庁が作成したマニュアルであったり、解説本であったりする。それがいけないとはいわないが、こうしたマニュアルや解説本だけに頼って政策や条例案を作る「生活習慣」はほめられたことではない。まして、地方分権の仕事のあり方としてはふさわしくはない。

 

 

本当にそうだと思う。そうしがちであるし、熱心に資料をしらべている職員もみたことがない。ネットでさっさとやっているのであろうか。私もそういう部分がある。

 

さらに

国の対応をひたすら待つのではなく、自治体が独自に解決策を講じなくてはならない。そのためには自ら考える力が必要であり、考えるためには基礎となる資料や情報が欠かせない。

 

自分たちの地域にあった政策を考える時には、国マニュアルは合わない場合があり、やはり、そこに重要な情報源として図書館が必要であるとさらに言うのである。まさにその通りだ。鳥取県立図書館のビジネス支援や県庁図書館を設置したりしたのはこういう自立した職員を生み出す仕掛けとして重要なものであると思う。

 

とかく我が国の地方自治体では知識や情報を中央官庁に依存する傾向が強い。知識や情報を中央官庁に頼っていると、思考の枠組みまでも中央官庁モード一色になりかねないし、現にそうなっている自治体も少なくない。これでは地方分権時代と言っても絵に描いた餅だし、自治体の自立からはほど遠い。

 

 

まさに言われる通りだ。思考停止してはいけない。頭を働かせるのだ。目の前に現場はあるのだし、こうなってはいけない。うえから降りてくる情報、補助金情報のみに右往左往することなく、自ら情報やデータを分析し、自らの地域の課題をあてはめて、検討する主体的な活動が職員一人ひとりに必要だと思う。そういうふうに行動していきたいと思う所存である。

 

 

 

 

 

画像は関係ないんすけど、香南市のイングリッシュ・ガーデンのバラでした。

 

 

 

 

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