今回は、ちびちびとこれを読み終えました。
安部悦生さんの
「ケンブリッジのカレッジ・ライフ」
を読みました。
本書は、イギリス産業史を専攻する研究者が
ケンブリッジ大学へ所属した長期滞在紀である。
この大学での生活は、あの藤原正彦さんの本で
ダイナミックに書かれていたのと並行して読んだが
別の意味で面白かった。
カレッジでの特異性はおよそ日本の大学とは違うが
勉強をしていく姿勢というのは日本とはかなり異なるようだ。
そこは伝統というものがあるわけだが、そこに一考ある。
妙に興味があって引っかかったのは、本書に書かれている
あの神戸製鋼がオックスフォード大学と連携して、
日本分校を作ろうとしたくだりである。ことの結末は
ないのであるが、どうやら未完で終わったらしいことである。
こういった日英同盟的な活動が進むといいんだがと思った。
著者は研究の中心にイギリス経営史の読書を据えて
活動していたが、あまり進まなかったと書いているが、
気になることがあるのです。
それは、あの土佐が生んだ偉人、鈴木商店の大番頭
金子直吉
がロンドンの支店を出し、英国相手に商売をしたこと。
ロンドンのシティ、ミンシングレーンにその事務所があり
その時の産業界、同社の活動記録に触れたのか、なんてことを
著者に聴きたくなった。
ちなみの神戸製鋼は、今に残る鈴木商店系列の会社である。
SEE YOU!