土佐が産んだ財界のナポレオン
明治、大正、昭和を生きた
史上最大の仕事師とも言われた
鈴木商店の大番頭
金子直吉
さんのことを書いていくブログシリーズです。
直吉は奉公先の高知市農人町の傍士質店で
仕事をするかたわら、質草の本でありとあらゆる
分野の本を読み勉強をした。
やがて、自信をつけた直吉はその当時、傍士家が
巻き込まれていた訴訟において、主家の役に立ちたいと
思い、なんとその裁判に出たいと主人に申し出たのだ。
はじめは相手にしなかった主人も直吉の粘りに根負けし、
ついに裁判で法廷に立つことになった。
しかし、相手の弁護人が「土佐十秀」ような大物弁護士・
北川貞彦氏であったから、勝負あったようなものであったが
なんと、
勝訴してしまったのである。
直吉恐るべし!
この一件があって、傍士氏は質店は閉じ、砂糖商へと転身するが
直吉をこのまま小さな店で終わらせ、土佐にとじこめておくべき男では
ないと思い、同じ業界の砂糖商である神戸の鈴木商店
で広く商売の道へ歩むよう進言するのであった。
と、いうことで次回へ続く。
これまでのストーリーは以下です。
直吉ストーリー1/生まれは仁淀川町
直吉ストーリー2/直吉一家高知へ
直吉ストーリー3/傍士質店にて質草で猛勉強
SEE YOU!