日常で血圧という言葉は、よく聞くと思いますが、脈圧という言葉はあまり聞かないと思います。
また血圧を測り、一喜一憂していませんか。
脈圧というのは、高い方の血圧と低い方の血圧の差を言います。
例えば、血圧が140/75なら脈圧は65となり、この場合の脈圧はかなり大きいと言えます。
一時脈圧は、あまり気にされなかったのですが、脈圧は心臓の病気の発症と大きく関係しています。
例えば、脈圧が大きくなる場合の病気として、大動脈縮窄症や大動脈弁閉鎖不全症などが考えられます。
逆に高血圧で、運動不足などの人は、脈圧が小さくなることがあります。
脈圧が65の人と45の人を比べてみると、65以上ある人の方が心臓の病気で死亡する割合はかなり高くなることは間違いないのです。
また喫煙、高脂血症などの危険因子を持っている方は、より死亡リスクが高くなります。
また、これらの危険因子を持っていない若い人でも、脈圧が大きい人は心臓病の死亡率が高くなります。
このように、脈圧は心臓病に対して良い指標となるので、血圧を測るさいは、脈圧を計算することをお勧めします。
もし脈圧が常に65以上ある人は、循環器内科を受診されることをお勧めします。