血圧は高いほうの血圧(収縮期血圧)は年齢とともに上がっていきます。
特に80歳を超えると70~80%近くが収縮期高血圧になります。
以前は80歳を超えると、血圧を下げても動脈硬化予防という意味では、あまり効果がないと考えられていました。
なぜならば危険因子は血圧が上がるということよりも、むしろ歳をとることのほうが、危険因子として重要と考えられていたからです。
しかしながらやはり血圧は下げたほうが脳卒中を抑制することは間違えのないことです。
一般的には降圧剤により血圧を下げる治療が必要で、この治療による脳卒中の抑制効果はあるのですが、降圧剤の投与により過度の降圧効果が生じた場合は、
心臓病による死の危険が生じる場合があります。
特に高齢者の場合は、降圧剤に過敏に反応しやすく血圧変動が激しくなる危険性があるため、多種の降圧剤の中でどの種類を使用するかということが重要になります。
また20代などの若い人の場合は、すぐに降圧剤などの薬物療法をするのではなく、様々な専門的検査を受ける必要があります。
なぜならば、高血圧は原因不明な「本態性高血圧」だけではなく、腎臓の病気や薬などが原因となり続発的に起こる「二次性高血圧症」があるからなのです。
すなわちしっかりとした検査が行われず、薬物治療だけが先行してしまうと、本来の治療から外れて、血圧を下げるだけが治療目標になってしまう危険性があるからです。