食品添加物は毒性試験を経て、公的に安全なものとして認められています。
毒性試験は、哺乳動物などに添加物を一度に大量に与えたり、一生涯にわたって毎日与えた場合に現れる影響を調べて、実験動物の健康にまったく影響の無い量(一日摂取最大無作用量)を割り出し、それに100~200分の1の安全係数を掛けて人への安全量を決定しています。
また、発ガン性については、通常人間が摂取するであろう量よりもはるかに多い量を実験動物に一生涯にわたり与え続けて、ガン発生の有無を調べています。
ここまでお読みになって、
「添加物って安全じゃん」
と思われた方が多いかもしれません。
でも、実は、このような毒性試験を経て安全と認められた添加物ですが、
これらは永久に安全というわけではないのです
年々「最高レベルの技術」で見直しが行われ、その結果使用禁止になったり使用が制限されたりしています。
つまり、来年には発ガン性が認められて禁止されるかも知れない物質が添加された食品を、いま食べているかもしれないということなのです
極端な話かもしれませんが、
年々このような見直しが行われることこそが、日々私たちが人体実験をさせられているとは思いませんか
毒性実験では、同じ物質でも、試験を行う機関によっては結果が正反対に出ることがあります。業者や行政系で実施したデータは陰性なのに、消費者団体や反政府系の機関で実施した試験では陽性という結果がよく起きます。
また、国との基準も違いますし、研究者によっても実験結果が違う場合もあり、
「これは毒性がある!」「いや安全だ!」という論争がまだ続いているのもあるんですね。
ううむ・・・・。
要するに「絶対的安全」が保障されているわけではないんですよね
一般に私たちは一日に数十種類の添加物を口にしているといわれています。
一つ一つの添加物の安全基準が守られていたとしても、複数の添加物を同時に摂ったときに受ける影響は、現段階ではほとんど解明されていないのが現実です。
食品添加物同士だけではなく、現代では添加物とともにダイオキシンやホルムアルデヒド、環境ホルモン、化粧品、薬品などからも化学物質が体内に入ってきます。
私たちの、現代の食生活では、知らず知らずのうちに過剰摂取をしているこの現実をまず受け止めなくてはいけません。
添加物を排除するのは不可能です。
でもそれでも意識すれば少しずつ減らしていくことは可能です。
少しでも知識を得ることが健康への第一歩かな~って思いますが、いかがでしょうか