堆朱(ついしゅ)について
堆朱とは、中国に起源をもつ漆工芸の技法の一つで、何十回、時には百回以上も漆を塗り重ねて厚い層を作り、その表面を彫刻して文様を表す技法である。「堆」は積み重ねる、「朱」は赤い漆を意味し、その名の通り赤色の作品が最も代表的である。中国では宋代から発展し、元代から明代にかけて高度な技術が確立された。日本には室町時代頃から伝わり、茶道具や香合、盆などにも用いられてきた。
堆朱の最大の特徴は、塗り重ねられた漆の厚みから生まれる立体感である。木地の上に漆を何層も塗り重ね、十分に乾燥させた後、彫刻刀で山水、花鳥、人物などを彫り出す。そのため、単なる表面装飾ではなく、彫刻と漆芸が一体化した工芸といえる。完成までには長い年月と高度な技術を要し、古来より高級工芸品として珍重されてきた。
一般には赤色の堆朱がよく知られているが、実際には色によって名称が異なる。黒漆を重ねたものは**堆黒(ついこく)**と呼ばれ、落ち着いた重厚感が特徴である。光の当たり方によって彫刻の陰影が際立ち、渋い美しさを持つ。
また、黄色の漆を重ねたものは**堆黄(ついおう)**と呼ばれる。黄色は中国では皇帝や権威を象徴する色であり、華やかで格調高い印象を与える。堆黄は堆朱ほど数が多くなく、比較的珍しい作品として扱われる。
さらに複数の色を重ねて彫る技法もある。たとえば黄色と青色の漆を層状に重ねたものでは、彫りの深さによって異なる色が現れる。表面は黄色でも、深く彫ると青色が見え、文様に豊かな色彩変化が生まれる。このような多色漆による作品は、一般に**剔彩(てきさい)**と呼ばれることが多い。赤・黄・緑・黒など複数の色を何層にも重ねることで、彫刻の中に色彩のグラデーションや対比を表現できる。黄色と青色の組み合わせは、明るさと深みの対比が美しく、花や雲文様などに効果的に用いられた。
茶道具の世界では、堆朱や堆黒は中国から伝来した唐物として珍重されてきた。特に香合や盆、菓子器などは、漆の艶と彫刻の力強さが茶席に格調を与えるため、現在でも高く評価されている。堆朱は単なる赤い漆器ではなく、赤・黒・黄、さらには黄と青などの多彩な色層を駆使して立体的な美を表現する高度な工芸であり、中国漆芸の粋を示す代表的な技法なのである。
と言うことで
堆朱と鎌倉彫とは全く違うものなのです
追主は何層も何層も気の遠くなるほど漆を塗りそれを彫って造形を作っていく
鎌倉彫はそれを真似て、下地は木で彫りその上に漆を塗ったものなので
切り口を見ると
堆朱はグラデーションになっていますが
鎌倉彫は単調です
今まで堆朱の良さが今ひとつわかりませんでしたが
今回レクチャーを受けて、よくわかりました
これは黄堆です
黄色は皇帝の色
龍の爪は5本
すなわち皇帝用に作られたのでは推測されるそうです
大名家の輿入れ道具
これは
古今和歌集ですが
普通は高野切などのように断簡になって
それぞれが、軸になっていたりしますが
これは違います
美しい雲母の料紙に描かれて豪華で、品があって美しい品です
千鳥
香については全くの門外漢
これは多分折据なのでしょうが、私が使っているものとは似ても似つかぬ豪華さ
なんかよくわからないですが
これがお香の遊びらしく
多分皇族を迎えてされたらしいです
源氏香ですね
豪華絢爛なお道具たちでした























