ゴッホ展
家族が繋いだ画家の夢
ゴッホ展って毎年やたらめったらやっている感じがしてどの作品見ても既視感絶対あるよな
なんて思いながら
放送大学の大学生の権利行使(9月は無料)のために足を運んだんですが
今回の展覧会はサブタイトルがキーワードでした。
売れないゴッホを支え続けたテオが素晴らしいというのは通説ですが
実はもっと凄腕だったのは
その妻ヨーことヨハンナ・ファン・ゴッホ=ボンゲルさんじゃあないですか。
兄ゴッホが亡くなって半年後にテオがなくなります。
謎はそこから始まるんですが
生前ほぼ作品が売れなかったゴッホ、テオだってすぐに亡くなって
ゴッホの作品はどうやって世の中に出ていったのだろうか?
答えは
子供を抱えていたヨハンナ・ゴッホさんは
全然売れない義兄ゴッホの作品を山盛り相続することになるんですが
作品が散逸することを防ぎ
ゴッホの作品をどの時期にどこに売却するのかを含めて采配しました。
中でも、家族の物として手元に置いていた
「ひまわり」をロンドンのナショナルミュージアムに売ることによって
ゴッホの人気に拍車がかかり今に至るわけですが、
それを適切な時期に売った彼女の才覚たるや素晴らしいの一言です。
収支記録なども展示されてましたが、とても細かく丁寧に記載されていました。
彼女もかなりの教養溢れる女性だったのでしょう。
今までは、ゴッホを信じて支えてきた弟テオが素晴らしいとなっていましたが
これからは
売れない画家の残された作品を管理運営して、適切な時期に世に送り出して、
今や世界的画家として名声を築いているゴッホの作品の真のプロデューサーとして
ヨーさんは
称賛されるべきだと思います。
このポスターの
自画像ですが
ヨーさんは、この自画像が本人に近いと思っていたそう
肩幅広くて、健康そうに見えますね。
最近はこういった趣向が多くて楽しいです。
