ルーベンス展 | sunshineのブログ

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ルーベンス

私的にはムンクよりこちらの方が断然好きです

ルーベンスの何が好きって

どの絵もどんな劇的な内容の絵であっても

透明感があってキラキラしているんです

よく見ると髪の毛が光を集めて透き通るような色をしていたりと

パール感があるんです

そこがルーベンス萌えポイントです

 

 

ルーベンスって

王の画家にして、画家の王と呼ばれていますが

今でいうとマルチタスクというか

ハイスペックというか、とにかく素晴らしい人なんです

 

絵も若い頃からうまくて

20代でイタリアに留学した時、すぐにマントヴァ公の宮廷画家になり

そもそもベルギーのアントワープの名家に生まれて

数ヶ国語に長けて、

教養があり、性格も快活だったらしく

ヨーロッパ各地で外交官として活躍もしていたとか

50代の時には、イギリスとスペインの和平交渉までやったとか

スペイン、イギリスから貴族や騎士の称号も貰ったらしいです

その上、家族や子供を愛し

夜は家に帰って夕食を家族とともにとっていたとか

最初の奥さんが三人の子供を産んで他界し

50代の時にうんと年下の10代の奧さんを貰って5人くらい子供作って

黄金の工房と呼ばれた100人からなる工房を切り盛りし

ブリューゲルやスネイデルスなど同世代の作家とのコラボレーションもそつなくこなし

大先生と言われる頃になっても、敬愛する作家の作品を模写して勉強をする

努力する天才

無敵です

もう本当に

欠陥が見当たらないんですが。。。。。

 

自画像ですが

画家というより外交官といった風情です

 

 

 

 

スーパー完璧人間ルーベンスさんは

子供の絵が最高にうまいんです

まずはこれ

 

ペーテル・パウル・ルーベンス
《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》
1615-16年 油彩/板で裏打ちしたカンヴァス 37.3×26.9cm
ファドゥーツ/ウィーン、リヒテンシュタイン侯爵家コレクション
©LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz-Vienna

 

長女の5才の頃の絵らしいですが

溺愛しているだけでなくて

その子供の持っている個性などもきちんと描いていますよね

本当に可愛らしいお嬢さんです

 

本当にルーベンスはどの子供も天使のように描くんです

どの子も頬ずりしたくなる感じです

 

 

 

ペーテル・パウル・ルーベンス
《エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち》
1615-16 年 油彩/カンヴァス 243.5×345.5cm
ファドゥーツ/ウィーン、リヒテンシュタイン侯爵家コレクション
©LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz-Vienna

 

オウィディウス「変身物語」の場面で

三人の女性はアテナイのケクロプス王の娘たち

ウルカヌスがミネルヴァを犯そうとして失敗し

地面に溢れた精子で大地の女神ガイヤが身ごもった

それで生まれたのがこの蛇の足を持つ赤ちゃんエリクトニオス

襲われたミネルヴァがかわいそうだということで

この赤ちゃんをカゴに入れてアテナイの王の娘に預けた

「カゴを開けてはいけませんよ」

誘惑に負けてカゴのふたを開けたら中から蛇足の子供が出てくるという内容

 

この娘たちの肌が素晴らしいんです

もう輝くような素肌の持ち主

古代彫刻のような裸体

特に右側の女性は素晴らしい金髪

 

 

 

 

ペーテル・パウル・ルーベンス
《マルスとレア・シルウィア》
1616-17年 油彩/カンヴァス 207.5×271.5cm
ファドゥーツ/ウィーン、リヒテンシュタイン侯爵家コレクション
©LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz-Vienna

 

マルスが純潔を守らなければならないはずのヴェスタ神殿の巫女レアシルヴィアを見初めて

策を練って、寝込みを遅い

生まれた子供が

双子のレムスとロムルス

双子は川に流され、狼に育てられて

ローマを建国した

というストーリーです

 

これはタピストリーの原画だったそうですね。

当時は絵画よりタピスリーの方が価値が高かったとか。

 

 

 

 

ペーテル・パウル・ルーベンス
《パエトンの墜落》
1604/05年
油彩/カンヴァス 98.4×131.2 cm
ワシントン、ナショナル・ギャラリー
National Gallery of Art, Washington, Patron's Permanent Fund, 1990.1.1


これすごいんです

太陽神アポロンの息子のパエトンが、太陽の周りを回る戦車を運転し暴走し、ゼウスが激怒し
雷を落とされ墜落するシーン
臨場感あること甚だしい
特に馬がリアルすぎてすごいのです
馬の嘶きが聞こえてきそう
この絵からは音が聞こえてきます
 

 

 

最高に好きだったのがこれ

聖アンデレの殉教

ばつ印に磔になっているのは、キリストの12使徒の一人聖アンデレ

なんでも

磔になった時に説教をし

それに感動した民衆が磔をやめるように懇願し

時のローマ提督がやめさせようとしたのに

聖アンデレは自分は殉教するまで磔になると言い張って

横から天使がやってきて、ピカッとなった瞬間には息絶えていたという内容の作品ですが

 

逞しい肉体は「ラオコーン像」(これはミケランジェロ展でみました)

からの影響なのでしょうか

ルーベンスもバチカンのラオコーンを何枚も模写したそうで会場にも一枚ありました。

ルーベンスは古代彫刻から感情表現を学んだらしいですが

この作品はその集大成とも言えるのではないでしょうか

全ての視線が交錯し、手と手が絡み合い

画面の下の方は不穏な雰囲気を出しているけども

天に昇っていく力強さがあり

とても死期間近の作品とは思えません

 

 

 

 

ペーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)は、バロックと呼ばれる壮麗華美な美術様式が栄えた17 世紀ヨーロッパを代表する画家です。彼は大工房を構え時代に先駆ける作品を量産し、同時代以降の画家たちに大きな影響を与えました。さらにその能力は画業にとどまらず、ヨーロッパ各地の宮廷に派遣されて外交交渉をも行いました。

本展覧会はこのルーベンスを、イタリアとのかかわりに焦点を当てて紹介します。イタリアは古代美術やルネサンス美術が栄えた地であり、バロック美術の中心もローマでした。フランドルのアントウェルペンで育ったルーベンスは、幼いころから古代文化に親しみ、イタリアに憧れを抱きます。そして1600年から断続的に8年間この地で生活し、そこに残る作品を研究することで、自らの芸術を大きく発展させたのです。本展はルーベンスの作品を、古代彫刻や16世紀のイタリアの芸術家の作品、そしてイタリア・バロックの芸術家たちの作品とともに展示し、ルーベンスがイタリアから何を学んだのかをお見せするとともに、彼とイタリア・バロック美術との関係を明らかにします。近年では最大規模のルーベンス展です。