カラスとの闘い第一章(笑)では、カラスではなくアナグマに完敗を喫したわたしではあるが、今回のミッションはまだ勝敗の行方がわかっていない。
この結果を詳細に報告してくれるであろう人物は、アパート1階に住む80代とおぼしきおばあちゃん。
3年ほど前に引っ越して来て息子さんと暮らしている。
夏になると、勤務先から帰って駐車場に車を停めるわたしの元へ桃を分けてくれたりする。
わたしは会社でもらったゴルフコンペの賞品を渡したりする。
10日ほど前にも車を停めると部屋から出て来て、わたしに話しかける。
最近カラスがゴミ捨て場のゴミを荒らして困ると言う。ここのところアパート敷地内にあるゴミ集積所のゴミをカラスが引っ張り出し、ビニールを引きちぎり、めぼしいものを漁るとくちばしに咥えて飛びすさる。
賢いと言われるカラスではあるが、荒らした現場を片付けるなんて要領は持ち合わせていないようで、残されるのは惨憺たるゴミの残骸。
朝早い出勤のわたしも何度か遭遇するものの掃除する時間も無く、自分のゴミをなるべく荒らされないよう防鳥ネットの重なる場所に置くくらいしか出来ない。
ゴミに被せる黄色のネットはカラスに引っ張られてビリビリと破けている。
おばあちゃんは言う。
「朝方早い時間にカラスががさがさしてるから、きっと夜中にゴミを捨てに来る人がいるんでしょうね」
「前に同じ1階に住んでいたMさんも夏になると虫が出て困るって言ってたし」
おばあちゃん、役所に電話しても夜中にゴミを出す人には張り紙くらいでしか対応出来ないと言われ、不動産会社には、役所に電話してくださいと言われると困っていた。
道沿いにあるアパートなので簡単にゴミを捨てちゃう人がいるんだろうけど、簡単な小屋を作ることもせず放置している管理会社もまずいよね。
その隣にある建物沿いの坪庭風の場所も、岩の回りに草花でも植えたら見映えが良くなるのになあと、前に雑草生えてるからなんとかしてくださいと連絡入れたら、除草剤撒いてそれっきり。除草剤撒かれた丈の高い草は茶色になって風にたなびき、そこに隣の整骨院の庭から種で飛んで来たポピーの花が点々と咲き いとあはれなり。
まあ、来月引っ越すからいいんだけどね。
残るはカラス問題が片付かず悩むおばあちゃん。
ふと思い立つカラス避けのためのアイデア。
最近引っ越しに向けて準備をするなか気になる水回りの水垢。
調べたらお酢が良いとな?しかしお酢を撒くのも匂いがなあ~と思っていたら、クエン酸があるじゃないか!
このクエン酸を100均のスプレーボトルに詰めて水で希釈しようとしたところ、
手元がくるってクエン酸がこぼれた。それを雑巾で拭こうとしたら、あまりのクエン酸の刺激にこほこほと咳が止まらない。
これだ!と思ってこないだカラス避けのネットにクエン酸スプレーを噴霧してきたんだもんね。
カラス餌になるもの発見→ゴミ集積所のネットをくちばしで持ち上げ……
こほこほこほこほこほ
ん?カラスは味覚を感じないなんてぇ外野の声も。
そうかなあ?まあスプレーするのも大変だから、ネットにクエン酸のカプセルを織り込んでカラスが引っ張る→カプセル弾けるなんてどうだろう。
まあ、クエン酸て疲れた時に摂取すると疲れが取れるって言うし、カラス元気になってますますゴミを漁るなんてのも考えられるし……
それならネットとこんなのを連動させて
カラスネットに触る→スイッチ入る
くあぁーーー!
ちょっとちょっと逃げないでえーーー