まずこちらから
「ところで立てますか?」
Wさんが言う。
もがきながらベッドに起き上がり、あまりの痛さに背筋を伸ばすなどとうてい無理なわたしにWさんが問う。
「◯◯さんはもう歩いてますよ?よねくらさんのこと心配してましたよ?」
手術前に一緒の病室だった◯◯さんの話を振ってくる。一日早く手術した彼女は、確か乳がんの手術をしたはず。
ベッドの下にあるサンダルに足を入れると、そろそろと立ち上がってみる。足に力を入れるとその力が腹筋に伝わる。
Wさんの支えを借りても立ち上がるのは難しい。ぐずぐずとベッドにへたりこむ。
Wさんも無理強いはしない。
翌日から怒濤のリハビリ生活が始まった。
リハビリは午後2時頃から始まる。腹筋に力が入らないので、椅子に座っての腿上げ。両足に重りを付けて左右交互に上げてゆく。それを両腕でも。
元々体力に自信があったので、弱った自分の筋力にガクゼンとする。
切った胃が安定しないうちは、汁のような病院食、食欲も無いし無理に食べるとマーライオンに成ってしまう。
それでも!2週間余りの入院の最後の方では、リハビリ室をぐるぐる20周早足のタイムが「50代女性の記録を塗り替えた」笑とリハビリのお兄さんに言われたりしていい気になってましたのよ。
すぐに仕事に戻る予定でいたし、ゴルフ場での仕事は体力がいるし、何より痩せて筋肉が無くなると抗がん剤の副作用がキツかった。
手術後約半年休職していたけれど、退院してしまうとリハビリが途切れてしまう。
退院の一月後には、カーブスに通っていた。
カーブス
高齢女性を中心に全国展開しているフィットネスの施設。12種類のマシン(かなり高齢の方もいるので負荷は弱い)とその場ランニングを30秒づつ2周回繰り返したら終了。ストレッチを各自行い帰って行く。
退院して自由になると中々自分でリハビリをしようとは思わなくなる。運動を習慣にするためには通うのもおすすめ。
ただし!
カーブス。入ると友達勧誘を頼まれたり、プロテインを勧められたり、マシンを使う時の音楽が非常にださかったり選曲ミスだったり、中で販売しているウェアが◯◯だったり、色々あるけど、闘病中の弱った体に体力つけるには良いかも?
運動の途中で心拍数計ったり、食べ物のたんぱく質含有量が足りているか指導してくれたり←たいてい足りないからプロテイン飲みましょう!と勧められるけど、
「わたしガンの闘病中で、牛乳由来のプロテインは飲めないんです」と言えば大丈夫!
*当時は、砂糖ダメ、大きい動物の肉ダメ、水道水ダメ、サラダ油ダメ、と強迫観念に捕らわれていたので、牛乳も飲まない食材に入っていた。今はかなり緩くなってます。
仕事が始まってカーブスやめちゃったけど、毎日の仕事が筋トレになっているかな?
明日明後日はキャディの仕事だし、月曜日はカートのガソリン入れ。小さい容器に移し替える前の20キロの容器を両手で持って運んだりする。←上腕二頭筋の筋トレ笑
火曜水曜とケモ入院で、木曜仕事したらフラダンスのレッスン。翌日金曜日はゴスペルのレッスン。←たぶん腹筋に効いてる
日常的に筋トレしてるんでした。
もし、抗がん剤の副作用に苦しんでいたらぜひ筋トレをおすすめします。
カーブスもあるし、フラダンスもスクワットのような姿勢のまま踊るから足腰強くなります。←太ももと大臀筋に効いてそう
2年を経て、まず体力!そう思うのでした。
カーブスの回し者ではありません笑