前回 私達が親子パース留学を終えたことをお伝えしました。
シュウが日本の小学校を卒業してすぐに渡豪
12歳だった彼も16歳になり、3年8ヶ月の母息子パース留学でした。
息子シュウは次のチャレンジとしてロサンゼルス🇺🇸の高校に編入しました。
アメリカは未成年の留学生であってもオーストラリアと違い、保護者用のビザが無いため私は帯同出来ずシュウは私とようやく離れ😅 寮が無い学校に入ったので単独ホームステイ生活が始まりました。
中々連絡が来ないほど、楽しく、充実した毎日を送っているようです。
私は最初の2ヶ月彼に帯同した後、ようやく日本に本帰国となりました。
パースを引き上げる際
最後やりたいことを全部やりきって、優雅に旅立とうと強く決意し かなり早い段階から着々と準備をしていましたが
出発前日まで学校にもバスケの練習にも変わりなく通わせ、暮らしながらの引き上げはやはり相当な覚悟をしていたものの最後の記憶が無いほどやっぱり大変でした😓
パースを発つ時、カンタス航空の機内ビデオはオーストラリア国家が流れるのですがそれを聞くと 楽しかった事がたくさんあったのに、辛かった事悲しかった事トラブルにテンパった事ばかりが走馬灯のように思い出されて
それでも何とか無事にここまでやってきた達成感と、
無意識にずっとどこかで感じていた緊張感の終わりが見えてきた解放感で私は大号泣・・・
涙が本当に止まらず・・・
おかげで隣のシュウが全く感傷に浸れずというとてもかわいそうな事に・・・🙏
彼の方が 英語が全く出来ないところから、学校でもバスケでもローカルの中に飛び込んで人間関係を作って必死で頑張って来たのにごめんね・・・
と言いながらも、ボロボロと大泣きする母を尻目に彼はずっと窓の外のパースを名残惜しそうに見ていました。
最後はパースの思い出を少し振り返りたいと思います。
東京からパースに移ってきてすぐ、パースの街のシンボルキングスパークを散歩した時にかかった大きな虹
街に歓迎されている気がして頑張れる気がしたあの日
美しいパースの街並みを見るシュウの背中がこれからの冒険にワクワクしていました
パースは自然豊かなだけあって東京に住んでいた私達にはびっくりする事が多いのですが
その一つに思いもしなかった野生動物達との出会いがありました❤️
借りたアパートのすぐ近くには大きな湖があって
散歩していたある日 野生のペリカンが渡鳥として渡って来ていて優雅に泳ぐ姿を見てびっくり!
同じ湖には春になると西オーストラリア州のシンボルであるブラックスワン(黒鳥)もたくさんやって来て
かわいい雛がたくさん生まれている様子を見るのが毎年楽しみでした。
誘っていただいてゴルフ場に連れて行ってもらったら野生のカンガルー🦘がまさかの人の数より多くいた!!
パースより北に約1300キロ離れたエクスマウスという街には毎年ジンベイザメが訪れる海があり
珊瑚礁が広がり世界遺産にもなっているとても海が美しいビーチリゾート地
シーズンには、ジンベイザメと泳げるツアーが開催され、そんな機会は滅多に無いので親子ではるばるジンベイザメに会いに行きました。
全長約5メートルほどのWhale Shark(ジンベイザメ)とご対面
のんびり泳ぐ姿に 可愛い!!と思いながら感動しました。
パースからボートで簡単に行けるロットネス島
息を呑むほど美しい海をひたすら眺めながらサイクリング
この島にしかほぼ生息しなくなってしまった小動物のクォッカに癒されました。
ニコッと笑っているような愛くるしい笑顔が、日本ではピカチュウのモデルになったらしいと意外と有名な動物
西オーストラリアには野生のコアラ🐨はいませんが
かわいい🐨さん達に会える動物園はありますよ!
すごく穴場なので、東側の動物園よりもゆっくり抱っこ出来ます‼️
車で少しパース郊外まで走ると牧場が広がり、たくさんの羊や牛、馬達がのんびり放牧されています。
春は花の季節、童話の世界!!のような花畑に出会う事も母は毎年楽しみでした。
一面の菜の花畑は圧巻❣️
真っ白な砂丘 ランセリン
エネルギー有り余ってるBOYSを連れてサンドボード
太古の遺産 ピナクルズ どこか別の惑星かな?と思うほどの不思議な光景
スポーツ男子達たるもの パースにいたらサーフィンくらいやらなきゃ!!と
半強制的に日本人留学生まとめてサーフスクールに送り込んだ事も😅
シュウと友達と私でダイビングのライセンスも取りました。(全くそれ以降潜っていないけれど)
日本人のベテランインストラクターの方がパースにいらっしゃるので安心でした。
Xmas in Summer 🇦🇺
クリスマスにビーチに集まる人は🧑🎄サンタ帽率が高いのです😂赤い水着も人も多い!
たまたま同じ日本から
たまたま同じ時期にバスケ留学に来ていた
3歳上の兄貴分カズマ君と2人で過ごしたパースバスケ🏀ライフ
シュウはカズマ君の背中を追って、カズマ君に少しでも近づこうと頑張って来ました。
彼にバスケのスキルをたくさん教えてもらい
初年度は学校始業前に毎朝自主練を一緒にして 私は朝食を2人分作り
時にはカズマ君に1on1でボコボコにやられ
お互いの試合で応援し合い
不甲斐ないと感じた負け試合の後、トイレで泣くシュウを慰めてくれたカズマ君
私も彼の練習や試合の送迎を何度もし
彼に山盛りの白いご飯を何度と食べさせ
苦しい時 嬉しい時 同じ状況を分かり合える同志として2人(プラス私)で支えあったバスケ留学仲間でした。
パースには街中 ビーチ沿いの公園の至るところにバスケットゴールがあるので2人で外でもよくバスケをしました。
どこでバスケをしていてもたくさんのバスケ好きがわらわら集まって来て 数人集まれば 「ゲームしない?」となります
来たばかりのまだおチビだったシュウでさえ 大きな大人達に普通に誘われてドキドキしながら入れてもらったら…
見事な蝿たたき😂
ビーチ沿いのゴールの脇をボディボードを抱えたgirlsが海に向かって行くオーストラリアらしい光景
コロナ禍のロックダウンの最中も、人の少ない外のゴールを探してシューティングをしたりしました
カズマ君は171 センチと小柄ながら、日本の部活でみっちりトレーニングしてからやって来たので
スピードが速くやドリブルなどスキルが上手で
大きなAussie Boysの中でも目を引く上手さでした。
彼がパース現地校高3の時、
ついにWestern Australia州のU20の州代表に選ばれて、全国大会出場のためにQeens Landに遠征もしました!!
カズマ君はパースの高校を卒業した後、日本のプロバスケチームに挑戦しB2リーグのチーム アースフレンズ東京Z に所属しプロ選手として頑張っています。
これを読んで下さった方
ぜひカズマ君の応援をよろしくお願いします!!
これからもバスケの道を志す2人
お互い切磋琢磨して成長して欲しいです。
本当に有難い事に
シュウは学校生活もバスケ生活も行きたくない 休みたいと言うことは1度も無く
最初から最後までコロナでの隔離と体調が悪い時以外休むことなく通い通しました。
学校登校最後の日
制服のシャツに友達みんながメッセージとサインを寄せ書きしてくれました。
パースでの生活を振り返ってみましたが、
私達家族にとって 特に母の立場の私にとって、
安全で、自然に溢れ、とにかく美しい環境で息子と暮らせた3年8ヶ月は間違いなくかけがえのない時間でした。
中学生の息子と毎日一緒にいる時間が長く、どこに行くにも私が送迎し(移動距離が長い為、また早朝活動が普通なのでそれをしなければスケジュールがこなせないので)、
思春期の難しい時期に大半の時間を共有出来たことは日本にいたらあり得ない出来事でした。
海外のティーンは車で親の送迎が大半なので、日本の親子よりも長い時間一緒にいるし、仲の良い親子が多い気がします。
ママとティーンの大きい息子がハグする場面や肩を組んで歩いたりする場面を見ることも普通なので、私も特に違和感無しに、シュウと年中一緒にいて旅行にも2人でたくさん出かけました。
ビジネスで駐在されているパースで知り合った日本人のお友達には、
「よく思春期の息子さんと2人でそんなにいつも一緒にいれるよね!」とか
「本当に仲良し親子だよね!」といつも言われていました😅
私には本当に宝物の時間で、これからもパースでの息子との濃い時間を糧に生きていこうと思います(大袈裟😂ですが本音)
学校以外のクラブ活動などをローカルの子達と同様に充実したものにするには、
東京ほどインフラや治安がさすがに良い場所ばかりでは無いので相当の距離移動もあり、朝活や年次が上がるに連れて、試合時間 練習時間も夜間になってくるので単独中高生留学生には正直辛い事が多いのが海外です。
事実 高校生で自分で車を運転しない限り、夜練習が終わって遅くに公共交通機関を使って帰宅する子などは日本と違い誰1人いません
親がサポートできないからバスケが続けられないと辞めていったローカルの子もいます。
課外活動は想像以上に親のサポートが必要なんです。
学校に通うだけだったり、本気で課外活動に取り組む訳では無いならば、単独ホームステイや寮に入る留学も多いにありだと思いますが、中高生のスポーツ留学を思いっきり本気で挑戦したい場合は親子での留学を強くおすすめします。
今 シュウはLA単独留学中で
学校にアジア人はただ1人
留学生は学校全体でシュウとバスケ部の先輩の計2人だけ
学校やバスケ部の事情をよく理解してくれてサポートしたいと申し出てくれたバスケ部OBのホストファミリーやコーチの家にホームステイさせてもらっていて 送迎含めそういう環境でなければ行かせることはありませんでした。
今 イースターブレイクやちょっと前にはスプリングブレイクでアメリカに留学している日本人中高生の多くは日本に帰国していましたが
ウチの息子は帰ってくる気配全く無く😅
学校の体育館を借りてバスケの自主練を先輩として、NBAの試合を観に行き、コーチにゴルフに連れて行ってもらい、高3のバスケ部の先輩の進学先候補の大学バスケ部の見学に遠くまでくっついて行き 想像していたよりも充実した毎日を過ごしているので、そりゃ帰って来ない訳だわと思います。
ですが、こういった生活が出来ているのはパースでのベースがあったからこそ!!
英語での意思疎通 自己主張が出来る様になってからの🇺🇸なので
すんなり現地に入って行けましたし
バスケでも高さに慣れ、体もしっかりして、トラッシュトークにも慣れているのでめげる事はありません
私達をパースに派遣!?し、1人東京で仕事をしていた主人も 数ヶ月に一度パースを訪れる予定が、まさかのコロナパンデミックで全く来れない長い日々が続き寂しい思いをさせましたが
「パースでのベースがあるから今がある
第一歩のベース作りには本当に最適な場所だったね 会えなくても私達がいる場所がパースならと心配せずに安心していられたよ
何よりパンデミック中 日本でもアメリカでもパース以外の東側のオーストラリアでも長い期間バスケが出来無かった子達がたくさんいたけれど
パースは厳しい州閉鎖があって守られてバスケがその時期出来ていたからね
本当にパースを選んで大正解だったよ!!」と言います。
来た時より
シュウは見た目も大きく成長しました😊
最後の最後に・・・
シュウのバスケクラブのホームコート近くの思い出のSouth Fremantleのビーチで
親子で記念のロケーション撮影をしてもらいました。
ビーチ沿いにバスケゴールもあって良くここでもシューティングもしましたし、夏の暑い日のシュウのバスケ練習中に私が癒されにここの海に浮かびに来たり😂
夕方のサンセットにぼおーとしに来たりしたビーチです。
ローカル色が強くて、裸足に自転車で水着のまま来る人が多くて、夕方はヨガしている人、ウクレレ引いている人などがいたりいて、いい雰囲気なんです。
『パースで最後のママのお願いだから文句言わずに付き合ってね!!』とシュウにお願いし
素敵に撮っていただき一生の私の宝物になりました。
パースでフォトシューティングを希望される方、miwakophotography さん、是非おすすめですよ!