前回 私達が親子パース留学を終えたことをお伝えしました。

シュウが日本の小学校を卒業してすぐに渡豪

12歳だった彼も16歳になり、3年8ヶ月の母息子パース留学でした。

 

息子シュウは次のチャレンジとしてロサンゼルス🇺🇸の高校に編入しました。

アメリカは未成年の留学生であってもオーストラリアと違い、保護者用のビザが無いため私は帯同出来ずシュウは私とようやく離れ😅 寮が無い学校に入ったので単独ホームステイ生活が始まりました。

中々連絡が来ないほど、楽しく、充実した毎日を送っているようです。

私は最初の2ヶ月彼に帯同した後、ようやく日本に本帰国となりました。

 

パースを引き上げる際

最後やりたいことを全部やりきって、優雅に旅立とうと強く決意し かなり早い段階から着々と準備をしていましたが

出発前日まで学校にもバスケの練習にも変わりなく通わせ、暮らしながらの引き上げはやはり相当な覚悟をしていたものの最後の記憶が無いほどやっぱり大変でした😓

 

パースを発つ時、カンタス航空の機内ビデオはオーストラリア国家が流れるのですがそれを聞くと 楽しかった事がたくさんあったのに、辛かった事悲しかった事トラブルにテンパった事ばかりが走馬灯のように思い出されて

それでも何とか無事にここまでやってきた達成感と、

無意識にずっとどこかで感じていた緊張感の終わりが見えてきた解放感で私は大号泣・・・

涙が本当に止まらず・・・

おかげで隣のシュウが全く感傷に浸れずというとてもかわいそうな事に・・・🙏

彼の方が 英語が全く出来ないところから、学校でもバスケでもローカルの中に飛び込んで人間関係を作って必死で頑張って来たのにごめんね・・・

と言いながらも、ボロボロと大泣きする母を尻目に彼はずっと窓の外のパースを名残惜しそうに見ていました。

 

最後はパースの思い出を少し振り返りたいと思います。

 

東京からパースに移ってきてすぐ、パースの街のシンボルキングスパークを散歩した時にかかった大きな虹

街に歓迎されている気がして頑張れる気がしたあの日

美しいパースの街並みを見るシュウの背中がこれからの冒険にワクワクしていました

パースは自然豊かなだけあって東京に住んでいた私達にはびっくりする事が多いのですが

その一つに思いもしなかった野生動物達との出会いがありました❤️

 

借りたアパートのすぐ近くには大きな湖があって

散歩していたある日 野生のペリカンが渡鳥として渡って来ていて優雅に泳ぐ姿を見てびっくり!

 

同じ湖には春になると西オーストラリア州のシンボルであるブラックスワン(黒鳥)もたくさんやって来て

かわいい雛がたくさん生まれている様子を見るのが毎年楽しみでした。

 

誘っていただいてゴルフ場に連れて行ってもらったら野生のカンガルー🦘がまさかの人の数より多くいた!!

 

パースより北に約1300キロ離れたエクスマウスという街には毎年ジンベイザメが訪れる海があり

珊瑚礁が広がり世界遺産にもなっているとても海が美しいビーチリゾート地

シーズンには、ジンベイザメと泳げるツアーが開催され、そんな機会は滅多に無いので親子ではるばるジンベイザメに会いに行きました。

全長約5メートルほどのWhale Shark(ジンベイザメ)とご対面 

のんびり泳ぐ姿に 可愛い!!と思いながら感動しました。

 

パースからボートで簡単に行けるロットネス島

息を呑むほど美しい海をひたすら眺めながらサイクリング

この島にしかほぼ生息しなくなってしまった小動物のクォッカに癒されました。

ニコッと笑っているような愛くるしい笑顔が、日本ではピカチュウのモデルになったらしいと意外と有名な動物

 

 

西オーストラリアには野生のコアラ🐨はいませんが

かわいい🐨さん達に会える動物園はありますよ!

すごく穴場なので、東側の動物園よりもゆっくり抱っこ出来ます‼️

 

車で少しパース郊外まで走ると牧場が広がり、たくさんの羊や牛、馬達がのんびり放牧されています。

 

春は花の季節童話の世界!!のような花畑に出会う事も母は毎年楽しみでした

一面の菜の花畑は圧巻❣️

 

真っ白な砂丘 ランセリン

エネルギー有り余ってるBOYSを連れてサンドボード

 

太古の遺産 ピナクルズ どこか別の惑星かな?と思うほどの不思議な光景

 

スポーツ男子達たるもの パースにいたらサーフィンくらいやらなきゃ!!

半強制的に日本人留学生まとめてサーフスクールに送り込んだ事も😅

シュウと友達と私でダイビングのライセンスも取りました。(全くそれ以降潜っていないけれど)

日本人のベテランインストラクターの方がパースにいらっしゃるので安心でした。

 

Xmas in Summer 🇦🇺

クリスマスにビーチに集まる人は🧑‍🎄サンタ帽率が高いのです😂赤い水着も人も多い!

 

たまたま同じ日本から 

たまたま同じ時期にバスケ留学に来ていた

3歳上の兄貴分カズマ君2人で過ごしたパースバスケ🏀ライフ

シュウはカズマ君の背中を追って、カズマ君に少しでも近づこうと頑張って来ました。

彼にバスケのスキルをたくさん教えてもらい

初年度は学校始業前に毎朝自主練を一緒にして 私は朝食を2人分作り

時にはカズマ君に1on1でボコボコにやられ

お互いの試合で応援し合い

不甲斐ないと感じた負け試合の後、トイレで泣くシュウを慰めてくれたカズマ君

私も彼の練習や試合の送迎を何度もし

彼に山盛りの白いご飯を何度と食べさせ

苦しい時 嬉しい時 同じ状況を分かり合える同志として2人(プラス私)で支えあったバスケ留学仲間でした。

 

パースには街中 ビーチ沿いの公園の至るところにバスケットゴールがあるので2人で外でもよくバスケをしました。

どこでバスケをしていてもたくさんのバスケ好きがわらわら集まって来て 数人集まれば 「ゲームしない?」となります

来たばかりのまだおチビだったシュウでさえ 大きな大人達に普通に誘われてドキドキしながら入れてもらったら…

見事な蝿たたき😂

 

ビーチ沿いのゴールの脇をボディボードを抱えたgirlsが海に向かって行くオーストラリアらしい光景

コロナ禍のロックダウンの最中も、人の少ない外のゴールを探してシューティングをしたりしました

 

カズマ君は171 センチと小柄ながら、日本の部活でみっちりトレーニングしてからやって来たので

スピードが速くやドリブルなどスキルが上手で

大きなAussie Boysの中でも目を引く上手さでした。

彼がパース現地校高3の時、

ついにWestern Australia州のU20の州代表に選ばれて、全国大会出場のためにQeens Landに遠征もしました!!

 

カズマ君はパースの高校を卒業した後、日本のプロバスケチームに挑戦しB2リーグのチーム アースフレンズ東京Z に所属しプロ選手として頑張っています。

これを読んで下さった方 

ぜひカズマ君の応援をよろしくお願いします!!

 

 

これからもバスケの道を志す2人 

お互い切磋琢磨して成長して欲しいです。

 

 

本当に有難い事に

シュウは学校生活もバスケ生活も行きたくない 休みたいと言うことは1度も無く

最初から最後までコロナでの隔離と体調が悪い時以外休むことなく通い通しました。

 

学校登校最後の日

制服のシャツに友達みんながメッセージとサインを寄せ書きしてくれました。

 

パースでの生活を振り返ってみましたが、

私達家族にとって 特に母の立場の私にとって、

安全で、自然に溢れ、とにかく美しい環境で息子と暮らせた3年8ヶ月は間違いなくかけがえのない時間でした。

 

中学生の息子と毎日一緒にいる時間が長く、どこに行くにも私が送迎し(移動距離が長い為、また早朝活動が普通なのでそれをしなければスケジュールがこなせないので)、

思春期の難しい時期に大半の時間を共有出来たことは日本にいたらあり得ない出来事でした。

 

海外のティーンは車で親の送迎が大半なので、日本の親子よりも長い時間一緒にいるし、仲の良い親子が多い気がします。

ママとティーンの大きい息子がハグする場面や肩を組んで歩いたりする場面を見ることも普通なので、私も特に違和感無しに、シュウと年中一緒にいて旅行にも2人でたくさん出かけました。

 

ビジネスで駐在されているパースで知り合った日本人のお友達には、

「よく思春期の息子さんと2人でそんなにいつも一緒にいれるよね!」とか

「本当に仲良し親子だよね!」といつも言われていました😅

私には本当に宝物の時間で、これからもパースでの息子との濃い時間を糧に生きていこうと思います(大袈裟😂ですが本音)

 

学校以外のクラブ活動などをローカルの子達と同様に充実したものにするには、

東京ほどインフラや治安がさすがに良い場所ばかりでは無いので相当の距離移動もあり、朝活や年次が上がるに連れて、試合時間 練習時間も夜間になってくるので単独中高生留学生には正直辛い事が多いのが海外です。

事実 高校生で自分で車を運転しない限り、夜練習が終わって遅くに公共交通機関を使って帰宅する子などは日本と違い誰1人いません

親がサポートできないからバスケが続けられないと辞めていったローカルの子もいます。

課外活動は想像以上に親のサポートが必要なんです。

 

学校に通うだけだったり、本気で課外活動に取り組む訳では無いならば、単独ホームステイや寮に入る留学も多いにありだと思いますが、中高生のスポーツ留学を思いっきり本気で挑戦したい場合は親子での留学を強くおすすめします。

 

今 シュウはLA単独留学中で

学校にアジア人はただ1人 

留学生は学校全体でシュウとバスケ部の先輩の計2人だけ

学校やバスケ部の事情をよく理解してくれてサポートしたいと申し出てくれたバスケ部OBのホストファミリーやコーチの家にホームステイさせてもらっていて 送迎含めそういう環境でなければ行かせることはありませんでした。

 

今 イースターブレイクやちょっと前にはスプリングブレイクでアメリカに留学している日本人中高生の多くは日本に帰国していましたが

ウチの息子は帰ってくる気配全く無く😅

学校の体育館を借りてバスケの自主練を先輩として、NBAの試合を観に行き、コーチにゴルフに連れて行ってもらい、高3のバスケ部の先輩の進学先候補の大学バスケ部の見学に遠くまでくっついて行き 想像していたよりも充実した毎日を過ごしているので、そりゃ帰って来ない訳だわと思います。

 

ですが、こういった生活が出来ているのはパースでのベースがあったからこそ!!

 

英語での意思疎通 自己主張が出来る様になってからの🇺🇸なので

すんなり現地に入って行けましたし

バスケでも高さに慣れ、体もしっかりして、トラッシュトークにも慣れているのでめげる事はありません

 

私達をパースに派遣!?し、1人東京で仕事をしていた主人も 数ヶ月に一度パースを訪れる予定が、まさかのコロナパンデミックで全く来れない長い日々が続き寂しい思いをさせましたが

 

「パースでのベースがあるから今がある 

 第一歩のベース作りには本当に最適な場所だったね 会えなくても私達がいる場所がパースならと心配せずに安心していられたよ

 何よりパンデミック中 日本でもアメリカでもパース以外の東側のオーストラリアでも長い期間バスケが出来無かった子達がたくさんいたけれど

 パースは厳しい州閉鎖があって守られてバスケがその時期出来ていたからね

 本当にパースを選んで大正解だったよ!!」と言います。

 

来た時より

シュウは見た目も大きく成長しました😊

 

 

 

最後の最後に・・・

シュウのバスケクラブのホームコート近くの思い出のSouth Fremantleのビーチで

親子で記念のロケーション撮影をしてもらいました。

ビーチ沿いにバスケゴールもあって良くここでもシューティングもしましたし、夏の暑い日のシュウのバスケ練習中に私が癒されにここの海に浮かびに来たり😂 

夕方のサンセットにぼおーとしに来たりしたビーチです。

ローカル色が強くて、裸足に自転車で水着のまま来る人が多くて、夕方はヨガしている人、ウクレレ引いている人などがいたりいて、いい雰囲気なんです。

『パースで最後のママのお願いだから文句言わずに付き合ってね!!』とシュウにお願いし 

素敵に撮っていただき一生の私の宝物になりました。

 

パースでフォトシューティングを希望される方、miwakophotography さん、是非おすすめですよ!

 

 

 

 

 

 

前回は中高生のスクールスポーツについて書きましたが

今回はオーストラリアのメインスポーツ活動となるクラブスポーツの中から 私達がずっとパース生活の中心としていたクラブバスケットボールについてお話ししたいと思います。

 

オーストラリアのバスケットボールは

オーストラリア全土のプロトップリーグ NBL National Basketball League) がありオーストラリアNO1を競います。

その下にNBLを目指す選手達がいるセミプロリーグの NBLがあり、NBL1は各州内の順位を競います。

 

日本人プロ選手もオーストラリアのリーグで近年プレーする選手が出てきました。

現全日本代表で今アメリカバスケに挑戦している馬場雄大選手は、数年前までNBLのメルボルンのチームでプレーしていて

パースでの試合の際は私達もよく応援に行きました。

つい最近、女子のオリンピック銀メダリストのオコエ桃仁花選手がビクトリア州のWNBL1 に移籍を発表しています。

 

パースのNBL1のチームはWABLWestern Australia Basketball League)という州内トーナメント組織に加入

シュウはNBL1の中のチームのユースに所属していました。

ジュニア のWAでのバスケの一番上のレベルのリーグになります。

 

ユースチームはU12からWABLに参加し、2学年毎に年齢が区切られ U14 U16 U18 U20まであります。

この場合のUnderは日本語の未満に意味になり、U12であれば12歳未満 その年に10歳と11歳になる子達で構成されます。

 

毎年1月末から数回トライアウトを経て、2月に選ばれたメンバーが発表されますが、それぞれの年代毎にチームにもよりますが実力別に10名づつ3チームから5チーム作られます。

 

一番強いチームがChampionship と呼ばれ(日本で言う1軍)その後にチーム2 チーム3などと10名づつ分けられます。

チームは毎年リセットされ、毎年トライアルが設定されます。

そしてそのレベル毎の総当たりの大会が設けられれるのでChampionshipチームはChampionshipレベル同士で競いあい、

チーム2はチーム2だけのレベルで競います。

(本シーズン前にレベルを設定する為のグレーディングマッチが行われ、その成績で本シーズンのレベルが決まります)

 

日本の中高は、トーナメントが多く、くじ運が悪いと、いきなり優勝候補と当たって1回戦敗退でシーズン終わってしまうなんて事もあると思いますが早いうちから、レベル分けされた大会が設定され、かつ総当たりなので、どの子もどのチームも最後までたくさんプレー出来るのがとても良いと思います。

 

本シーズン開幕は4月から大体9月までの毎週日曜日(スクールホリデー期間の1週目は無くなります)

そのレベル毎にホーム・アウェイで各チーム2回づつの総当たりで、大体シーズン20試合ほど、10チーム前後で順位を競います。

シーズン最後は上位4チームがプレーオフに進み最終順位が決まります。

Championshipでの優勝チームが実質州内No1チームという事になります。

 

息子シュウは4月に初めてパースに来てすぐに一番通いやすい場所のWABLのU14のチームに加入しましたが、日本の小学校に3月の卒業まできちんと通いたかったので、1月のトライアルには参加出来ず、その為に初年度は練習生として参加

ラッキーにもChampionshipチームの練習生として試合はベンチにて応援 練習は参加という形でスタート早く覚えてもらいたくて、目立つようにヘアバンドをつけたりして頑張っていました。

 

ですが・・・シーズン始まってから、複数の子が怪我したり、なぜか急に辞めてしまう子がいたりして 選手が足りない事態になり期せずして、シーズン半分から急に正式にプレーヤー登録することになり、試合にも出場出来ました。

 

ただ実際にチームに入ってし感じた事 わかった事も色々で加入したチームは、指導陣がいわゆるお父さんコーチが多く、バスケのスキルアップの環境としては考えるところがあり2年目から指導を受けたいコーチのいる他のクラブに変えようと、トライアルを受け、別のクラブのU16のチーム3に加入そこから3年間そこにお世話になりました。

 

初年度はチーム3でしたが、2年目からChmpionshipチームにセレクトしていただき州代表チームにもセレクトされている、とても上手で身長も大きい州内トップ選手達がいる環境で、(15歳で190センチ級が数人 2メートル近くの子もいました😵

シュウも日本だと大きい方で当時180センチ近くありましたがチームに入ると小さい方)

 

そしてチーム 州内優勝!!🏆という とてもいい経験をする事が出来ました

 

決勝戦はたくさんの他のチームも観に来て大歓声の中 

経験したことのない緊張感の中での特別な空気の試合で 

その舞台に立てたという事がパース生活の中でのダントツ1番最高の思い出となったようです。

 

しかも準決勝中に酷い捻挫をして担がれてコートから退場 足首がパンパンに腫れて全く動けない状態でしたが

コーチから『来週の決勝までになんとか動けるようになって来い!!」と言われてコーチから指定された駆け込み寺的な先生のクリニックに1週間毎日通い応急処置をしてもらい決勝戦はテーピングに痛み止めを飲んで出場

 

万全でないコンディションで 

緊張を通り越して集中力が増して初めて試合で無になれたようでシーズンで一番良いプレーが出来た結果、チームの優勝に貢献しました。

その夜のチームの優勝パーティーで仲間に囲まれて喜ぶ息子が本当に嬉しそうでここまで来て本当に良かったと私も嬉しくなりました。

決勝戦 大事な場面で3Pが決まりました!

7番がシュウ この時180センチくらい

オーストラリアはなんせ本当に驚くほどサイズが大きい!!

10人いるチームで小さい方から3番目でした。

この日は乳がん撲滅キャンペーン支援で全員ピンクのソックスを各自購入してプレーした日でした😊

 

気になる練習についてですが

クラブチームにもよりますが、

ほとんどのチームがチーム練習 週1回 1時間半

トップチームであってもです。

 

えっ!? 

えっとーーー・・・・・

クラブチームスポーツはガチ勢と前回書いてありますよね・・・と日本の皆様は心底疑問だと思います😅

私も当初本当に驚きました・・これでいいのかと・・・こんなに練習少なくて良いのかと・・・

考え方の概念が日本とは全く異なるのです。

オーストラリアは練習しすぎはかえって良くないと考えるようです。

例えば 試合が日曜の午後遅めからの場合日本だと午前中当たり前に練習したりすると思いますが、試合前に練習なんてもっての外『身体を疲れさすな 筋肉疲労させて試合に臨むな』とコーチは言うくらいです。

 

ですが、チーム練習以外にほとんどのクラブが公式大会のWABL 以外にドメスティックというオープン試合を別に設けていて WABLの選手はドメスティック参加が必須としているクラブがあります。 

 

ドメスティックはクラブの地域貢献 クラブの活動資金集めの意味もあり、WABLまで真剣にバスケをやりたいわけでは無いけれど週に1回くらいは運動したい(親がさせたい)子達で仲間同士でチームを作り毎週1回試合を行なっていきます。

トライアル無しに気軽に参加出来るクラブ主催の大会です。

 

なので、ドメスティックの試合1回、WABLの練習1回、WABLの試合1回 がクラブバスケに参加している子の1週間の最低基本活動です。

 

そして、それ以外に、プライベートでコーチ業を専門にしている方が行なっているスキルセッション クリニックがたくさんあります。

そういったバスケクリニックは、WABL登録しどこかのクラブに所属している選手のみが参加できるところが多いです。

もっと上手くなりたい子は上記の活動にプラスで個人でそういったところで練習をします。

シュウも1年目からWABLコーチが行うクリニックに通い、2年目クラブを変えてから、スキルクリニックも変えました。

 

また年齢が上がってくると、オーストラリアは筋トレ王国なのでアスリート高校生はジムに通い始めて本格的にウエイトトレーニングを始めます。

シュウは14歳の後半から、知り合いのトレーナーのジムで同じ年のバスケBOYSと3人でグループセッションを平日登校前に1時間 週2回通っていました。

そう!オーストラリアは朝活なんです!!

ジムトレ後 ジムで制服に着替えて私が車で迎えに行き 車の中で朝食を食べて学校に送って行きます。

男子だけでなく、途中からシュウの学校の女子も私もやると加入したりしましたよ。

 

 

またまた年齢が上がり、16歳(under18)くらいになるとクラブとしてはメインチームNBL1のトップチームの将来の為に、ユースのメンバーを育成し始め育成プログラムにセレクトされたメンバーは週1の特別トレーニングに呼ばれます。

 

昨年16歳のシュウの1週間のスケジュールは

 

月曜日  

朝登校前ジムで筋トレ  

放課後 クラブの育成プログラムトレーニング 45分

 

火曜日 

朝登校前近くの体育館でシューティング自主トレ1時間  

放課後 家庭教師の先生と英語レッスン 1時間

 

水曜日 

朝登校前ジムで筋トレ         

放課後 ドメスティック試合  

 

木曜日 

放課後 WABLチーム練習 1時間半

 

金曜日 

朝登校前近くの体育館でシューティング自主トレ1時間  

 

土曜日 

午前中 バスケスキルクリック 1時間15分

 

日曜日 WABL試合 

 

というルーティンでした。

チーム練習は週1でしたが、年齢が上がるにつれ 結果毎日バスケをしています。

 

また年に1回 各年代の州代表チーム選出の為のトライアルが行われ、WABL選手であれば個人で誰でもエントリーすることが出来ます。

ステイトチームに選ばれる事が、個人の1番の実力の証

トライアルも緊張感溢れ、誰もがライバル、少しでもボールを持ってアピールしようとみんなヤル気満々鼻息も荒いのでパスをしてくれません。

トライアル内容も複雑なフォーメーションをその場でどんどん覚えてこなしていき、時間も2時間半程度に急に長くなる為

終わった後毎回シュウはぐったりしていました。

 

 

どのトライアルも

腕と足にマジックで割り当てられた番号を書いて臨みます。

 

シュウも私もまだWABLのシステムも訳わからないまま、参加出来るならば何でも参加!!と初年度から来たばかりで州選抜トライアルに参加

 

英語の指示がわからなくて、集合がかかっていることがわからず、プレーを必死で続けて相手選手を怒らせて文句を言われてしまい その後の休憩中 まだ誰も顔見知りもいなかったので、1人ぽつんと持っていったフルーツをはじっこで小さくなってつまんでいるのが何ともかわいそうで見ていられなくて声をかけに行くと「頑張ってるから大丈夫 ママは来なくていい」と言われ遠くの客席からそっと見守るしかなく、胸が苦しくなった親子の苦い思い出

 

来たばかりで英語の指示も全くわからない中、オロオロしながらも周りを見ながら1人必死に頑張るまだ幼い息子の姿は

思い返すと今でも私は涙が出ます。

きっと一生この日の彼の姿は忘れないと思います。

 

2年目 3年目と州トライアルを経験していき、

WABLメンバーも知り合いが増えていき、初年度は1回目のトライアルで落ちてしまったけれど 2年目は3回目まで、3年目はラスト35人まで残りました。

オーストラリアのいいところは、州の代表にオーストラリア国籍じゃなくても関係なくなれること日本では考えられないと思います。

 

州代表チームは全豪大会で他州代表と戦うナショナル大会に参加します。

毎年州チームに選ばれる有望な選手は高校卒業すると、全豪バスケ組織 Basketball Australiaから招致されて

特別強化プログラムに参加したり、NBA アカデミーに参加したりします。

 

シュウは4年目の州トライアルは受けませんでした。

なぜなら・・・高校卒業までオーストラリアにいる予定でしたが、彼のバスケもだんだんレベルが上がり、身体も出来てきて、サイズが大きい選手とのマッチアップにも慣れ、英語力もついてきたので次の段階にチャレンジするのも良いかもしれない と親子で考えるようになり、アメリカの高校はどうだろうと思い始めました。

そして色々調べるうちに、ある学校のバスケ部のコーチと出会い、是非にと熱烈にオファーをいただいて挑戦してみることにしました。

 

という訳で、途中でオーストラリアを離れるのに、州代表にもし選ばれても辞退する事になるならば、他の選手の為にも最初からトライアルに参加すべきではないと考えたのです。

 

私達親子の3年8ヶ月のパース生活は終わりを迎え昨年12月の学年修了でオーストラリアを引き上げ、

すぐその10日後から ロサンゼルス in 🇺🇸 でシュウの新しい留学生活第2章が始まりました。

 

アメリカはオーストラリアと逆、日本同様

スクールスポーツがメインで放課後毎日練習があります。

 

今更に楽しくバスケ中心のスクールライフを送っています。

 

長くなりましたが

これからオーストラリアにスポーツ留学を考えている方に少しでも参考になればと思いオーストラリアの中高生のバスケ事情を詳しくお伝えしました。

バスケに限らず、どのスポーツも基本の大きな流れは同じだと思います。

 

次はパースライフを最後振り返って

私達親子のバスケ留学ブログを締めくくりたいと思います。

 

 

 

母息子2人の留学生活は色々あり過ぎて

お伝え出来ていないことばかりですが

今回はパースの中高生の部活模様をお伝えしたいと思います。

スポーツ留学を考えている中高生にとっては、気になる部分ですよね

 

日本の公立小学校を卒業してすぐにパースにやってきた息子シュウもあっという間にパースの共学私立の日本でいう中学3年生(Year9)を昨年12月上旬に修了致しました🙌

 

オーストラリアの学校は、日本の中1から高3まで6年間一貫で通う学校が公立も私立も多いのですが

シュウは自宅から徒歩10分の、6年一貫の学校に楽しく通い早3年が過ぎました。

 

彼はバスケットボール🏀 のスキルアップを目指してオーストラリアにやって来た部分が多いのですが、

🇦🇺の学校は基本的に部活というものがありません

正確には全く無い訳では無いのですが、日本とは大きく活動が異なります。

 

ちなみにシュウの学校は

WAラグビー🏉優勝常連校(男女共)で

ラグビースペシャルプログラムというのがあります。

 

卒業生がオーストラリア代表に選ばれたり、All Blacks(ニュージーランドナショナルチーム)に入ったり

本格的にラグビーをやっている子達が集まる学校です。

ラグビーのスカラシップがある為、ラグビーをやっている子に人気があるのです。

(全く知らずに入ったら、運動神経抜群のラグビーBoysがたくさんいました)

 

ラグビー以外には 音楽🎵のスペシャルプログラムもあり 

楽器をやっている子も多かったです。

私立だけで無く、公立も同じく、何かに特化したプログラムを設けている学校があるので、自分の趣味や得意分野がある場合そういったプログラムを設けている学校に入ると、最初から居場所や友達が出来やすいのでおすすめですよ

 

え!?なぜにお宅の息子くん🏀プログラムがある学校に入らなかった?? 

と、以前のブログを読んでくださった方は確実に思われると思いますが😅

当初はもちろん🏀プログラムのある学校に入学予定・・・

でしたが・・・

その学校の入学規定の英語力に入学時期までにまさかの到達せず・・・😭

 

(オーストラリア全土で、私立の中には、特別な留学生英語力判定テスト必須の学校があるのです・・・が 

その辺を書くと涙涙のエンドレスになるので詳しくはエージェントさんにお問合せくださいね なかなか手強いテストですよ😭)

 

一度レベルに達しなかった場合、3ヶ月毎にまたそのテストに再チャレンジ出来るのですが正直 結果や日々の語学学校の授業内容などを見ていてそのテストの為に3ヶ月語学学校を延長しても到底合格する可能性は低い

なぜならば、語学学校の生徒は皆ノンネイティブ 休み時間は出身国で固まりがちで母国語で話しているから中々英語力が伸びない

ならば今の英語レベルでも入れる現地校に入れてしまえと母は決意

我が子の場合は確実に英語力アップするし、普通の学校生活を早く体験させたい

 

急遽 家の並びにある💦

振り向けば徒歩で通える学校に 

『入れていただけるならば ありがたくそこでいい!!』と

何の情報も無いまま (そこに通うとは1ミリも思っていなかったので)

10日後に始まる新学年から入れていただき現地校生活がスタート

カソリックの学校で、留学生の受け入れも多く、英語初級の子のクラスから設けられているし専門の留学生担当のスタッフもいる学校だったので受け入れてくれたのです。

(留学生お断りの学校もありますよ 学校入学の条件は様々なのです)

 

入ってみたら

そこが🏉で有名な学校だったという訳でした😅

ですが

スポーツを真面目に取り組んでいる活発な子が男女ともにとっても多い学校だったので 休み時間は毎日バスケやラグビーでわちゃわちゃ

バスケをやっている我が子は、入学初日の休み時間のバスケ遊びで

「お前バスケうまいじゃん!!」とクラスメイト達に認められたらしく すんなり仲間が出来た模様

オーストラリアはスポーツ大国なので、男女共にスポーツが好きだったり得意だったりすると友達が出来やすいと思います。

体育の時間も

先生も運動神経抜群揃いなので、毎回先生も含め全員ガチ対決でかなり盛り上がって楽しかったようです。

 

という訳で・・・

 

体育の為に学校に行くような我が息子にとっては

結果、期せずして😅 最適な学校に滑り込んだ結果となり

入学した途端 ネイティブの子達の中で揉まれ 

友達と話したいが為に 英語のレベルもぐんぐん上がり

毎日楽しく3年間通学しました😊

ちなみに中等部で日本人は彼1人というのも良かったです。

期待と不安の現地校 入学初日のシュウ

 

さて前置きが長くなりましたが

学校にはそれぞれスペシャルプログラムがあるとは言うものの日本の部活とは全く異なります。

基本練習はかなり少なく、学校で練習をして強くなる訳ではありません

強い学校は、強い選手が集まるから結果強いだけなんです😅

まして放課後に練習をするなんて事はほとんどありません

シュウの学校のラグビープログラムの子達は

副教科の時間がラグビーの練習時間になっていました。(家庭科や美術などの時間)

 

学校対抗のサッカー大会 ラグビー大会 バスケ大会 水泳大会などもあるのですが

部活が無いので、ラグビー以外は なんとなく出来そうな子がピックアップされて先生から出場要請メールが突然来て

1.2回練習して

はい本番!! 

笑ってしまうほどの気合いの無さです😅

正直チームワークなんて程遠い・・・

我が息子は 水泳大会・陸上大会・バスケ大会・サッカー大会に毎年駆り出されていました。

野球を日本の小学校6年間やっていたので、肩が強いという理由でやったことの無い 槍投げ の種目に代表として出場させられたり😁

日本にいたらなかなか出来ない経験をさせてもらいました。

 

と言うわけで

スポーツに真面目に取り組みたい子は

🇦🇺の場合は個人でクラブチームに入るのです。

 

シュウの🏀クラブチームのコーチの試合の時の口癖は

「気合が足りない!これはスクールスポーツじゃ無いんだぞ!!!」でした😅

学校での活動はその程度の扱いなんです(笑)

 

以上 中高生の部活動についてでした。

 

次回はバスケットボールのクラブチーム活動についてお伝えします!