ファッションジャーナリスト 髙はし賀子(高橋佳子)のトレンド記録

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ファッション界のトレンドを

分かりやすく解説する 

ファッションや流行、その年のトレンドをジャーナリズムの観点から推察し解説する

ファッションジャーナリスト

髙はし賀子です。


こんにちは。
ご訪問下さり有り難うございます。

<このブログについて>
ファッションやその年流行っているもの、世の中の関心などを通して、日本を始めとした国々の経済や政治的、文化的な出来事の側面やその裏側を推察していきます。

また、私が携わっている仕事等も紹介等していきます。

<情報提供媒体>
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ファッションジャーナリスト
髙はし賀子(たかはし よしこ)
携帯:090-3086-6393
メール:fc.yoshiko0225@gmail.com



 誰かを思う行為そのものの美しさを確かな技術で服にしたコレクション


大切な人を思うとき、なぜか一輪の花が心に浮かぶ——そんな経験はないだろうか。RIV NOBUHIKOのRakuten Fashion Week 2027ss新作コレクションは、まさにこの個人的な感覚を出発点にしている。


とはいえ、モチーフとして登場するのは特定の花ではない。バラでもチューリップでもなく、記憶の奥にぼんやりと残る輪郭、ふわりと漂う色や気配。だからこそ単純な花柄プリントには終わらせず、オートクチュールの技術で一着のワードローブへと丁寧に落とし込んでいるところに、このコレクションの見どころがある。


技術の精度がとりわけ光るのが、ジャケットやブラウスの見返し部分だ。



普段は表に出ない裏側にこそ華やかな装飾を仕込み、それをどこまで見せるかは着る人自身に委ねられている。飾りを一方的に見せつけるのではなく、扱い方を本人に預ける——そんな姿勢が伝わってくる。


袖にたっぷりとボリュームを持たせたシルエットも印象的だ。

 角度を変えてメリハリを見せる「オートクチュールの技術」



ウエストをきつく締めなくても、肩や腕にボリュームがあるだけで全体が美しく見える。身体を理想の型にはめ込むのではなく、構築的なバランスで輪郭を描き出す発想である。年齢や体型を問わない服を目指すなら、サイズ展開を広げるだけでは足りない。身体への負担を減らしながら、着たときの造形美は損なわない。この袖のデザインは、その難題への一つの答えと言えるだろう。


 機能そのものからデザインを生み出す

スカートの大きなポケットも見逃せない。



単なる収納ではなく、シルエットそのものを形づくる要素になっている。物を入れるという日常のしぐさが服の形を変え、動きに応えてくれる。機能を美しさの妥協点にするのではなく、機能そのものからデザインを生み出す——このコレクションらしい発想だ。


 メゾンで培った確かな技術を多くの人へ


RIV NOBUHIKOが大切にしているのは、メゾンならではの手仕事の美しさを、限られた人だけの特権にしないという姿勢だ。



高度な技術と時間を要する服づくりを、もっと多くの人が楽しめる形に開いていきたい。その思いは、ブログで手仕事の担い手を募った際、想像以上に多くの応募が寄せられた経験とも重なる。理念を掲げるだけでなく、仕事を求める人たちの現実に触れたことで、作り手との新しい関係のかたちが少しずつ見えてきたという。


こうした背景を知ると、今回のコレクションが打ち出す「日常性」は、単に着やすいという意味だけではないとわかる。クチュールの手仕事と人を想う美しいのイメージを、特別な日のためのドレスとして閉じ込めるのではなく、日々の生活の中で機能する服へと落とし込むこと。見返しの装飾、締めつけを抑えたシルエット、大きなポケット——どれも、装飾性と実用性を対立させないための具体的な試みだ。



花の選び方にも同じ視点が貫かれている。誰もが一目で美しいと認めるような華やかな花だけでなく、紫陽花のように身近すぎて見過ごされがちな花にも、クチュールならではの眼差しを向ける。すでにある美をそのまま引用するのではなく、日常の中で見落とされているものに新しい価値を見出す。それは、服を通して「美しさとは何か」を静かに問い直す行為でもある。


今回のコレクションが示したのは、人を想う美しい気持ちを花の飾りや装飾だけで終わらせない服づくりだった。心に浮かぶ花のイメージは、ボリュームのある袖や立体的なポケット、見えない場所の装飾へと翻訳され、現実の身体や暮らしへとつながっていく。


花の美しさは、華やかさだけに宿るわけではない。誰かを思う記憶や、見過ごされがちな身近な存在、そして着る人だけが知っている内側のディテールにも、同じように宿っている。RIV NOBUHIKOの服は、そうした見えにくい価値を、実際に着られる形で社会に提案をしているのだ。


美しいイメージを抱きながらも、服はあくまで現実の身体に寄り添う。締めつけすぎないシルエット、見せ方を自分で選べるディテール、暮らしの動作をそのまま受け止めるポケット。そこにあるのは、飾るための服ではなく、思いと暮らしを同時に支える服をつくろうとする意志だ。


誰かを思うときに浮かぶ、名前のない花。その個人的であいまいなイメージは、確かな構造と手仕事を通じて、一着の服として現実に姿を現す。RIV NOBUHIKOは、夢と現実のあいだを行き来しながら、服が人の記憶や暮らしに触れるための方法をこれからも探り続ける。

 次のファッション市場はコンビニ!?


ここ数年、コンビニファッションという次世代のUNIQLOならず、コンビニでファッションを手軽に買えるというのが若者の間でブレイクしているのでは!




とのことで

今回SUNDAYブレイクさんの取材でコンビニファッションのトレンド解説をさせていただきました!



 起爆剤はファミマのロゴソックス


出典1:ロゴソックス


これは2021年当初、80年代リバイバルがファッション界をはじめ、若者の間でブレイク。


かなりの話題で、わたしもファミマで見かけて今の80代リバイバルにあってるなあと当時思ったものでした。



 話題だけで終わらない品質があった


コンビニファッションで何が一番支持されたのか。

それは、着丈のちょうど良さやデザイン性もありましたが、それだけにとどまらない品質の良さがあったと言えるでしょう。


襟ぐりの感じも、透け感もそんなになく、アウターを着るためのTシャツということで売り出されています。


さすがリオ五輪の閉会式のデザイナーの1人であり、パリでコレクション発表をされているFACETASMの落合宏道氏がデザインをされています。


出典2:アウターTシャツ


ここ数年、韓国ファッションやY2Kファッション、2000年代リバイバルファッションがトレンドですが、


幅がたっぷりとしたボトムスにちょうど良い短めの裾丈が、今のコーデにぴったりです。


 近い未来、コンビニでファッションアイテム全てが手に入る!?



国技館でファミフェスが行われ、その中で新たな身だしなみ基準「ファミマコーデ」に沿ったさまざまなスタイルを披露しました。


ファミマは約16,000店舗でこのコンビニファッションを展開できています。


コンビニでファッションアイテムを買うのが当たり前という文化になっていくのではないかと思います。



アウターTシャツ:ファミリーマート



ロゴソックス:ファミリーマート



ファッションのトレンド解説からアカデミー賞のトレンド解説まで担当しております。



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オールドマネーファッションに慣れてきたころだと思います。

 

前回のメンズのオールドマネースタイルがとても良く読まれていたので、今回は女性向けの記事です。

 


前回のオールドマネースタイルの記事はこちら


そろそろこなれ感とバリエーションを増やしたい頃だと思いますが、品質は下げたくないですよね。——でも、本当に大切なのは、着る量でも組み合わせの数でもなく、隠しきれずに滲み出てしまう何かなのかもしれません。


  ​①品格とは勝手に「溢れ出てしまう」もの


品格は、買えません。努力して「身につける」ものでもなく、内側から勝手に「溢れ出てしまう」ものだと私は思っています。キャサリン妃やロージー・ハンティントン=ホワイトリーのようなオールドマネーの代表格を見ていると、共通しているのは「何を着ているか」より「何を着ていないか」です。ロゴも、派手な装飾も、トレンドも。彼女たちはそれらを削ぎ落とした先に、上品な育ちや佇まいが自然とにじみ出ています。——では、そのにじみ出た瞬間とはいつのことなのでしょうか。

 

 

  ②品格は、気づかれてしまうもの

 

本人がアピールしている時ではなく、周りが「気づいてしまう」時にこそ、品格は伝わるのだと思います。

では、それはいつなのか——母親から受け継いだリングや使いこまれたシグネットリングが見え隠れする時。袖を通すたびに肌に馴染んでいくリネンアイテム。新品の輝きではなく、時間が経って馴んできたものを着てそれが様になっている時にこそ、隠しきれない何かが宿ります。

 

とはいえ、哲学だけでは纏えません。


ここからは実際にコーディネートで見ていきましょう。

 

  ​①トレンドとオールドマネースタイルとの違い



差し色のロゴ入りトップスにトートバッグ、シルバーカラーのシューズ。

今っぽくはありますが、主役が「流行っているもの」になってしまい、着ている人自身は見えてきません。

 


  ​②コンサバとオールドマネーの違い



全身紺で固めたかっちりしたセットアップ。清潔感はあり、エレガンス。「間違ってはいないけれど誰でもいい」印象に留まりがちです。


  ​③オールドマネーは同系色のグラデージョンで成立する



おすすめは、ベージュからアイボリーへのグラデーション。


※出典:wear

上質なリネンのシャツかシルクのブラウスに、ロゴのないシンプルなかごバッグか麻素材のバッグ、控えめなパールかゴールドの小さなピアス。色よりも素材の”落ち感”と、詰め込みすぎない”余白”にこそ、品格が滲み出ます。

 

あなたが纏っているものは、どんな育ちを語っていますか?


他のオールドマネーファッションの記事はこちら


 

 

 

先日、Rakuten Fashion Week TOKYO 2027 S/Sの記者発表に足を運んだ。


渋谷ヒカリエでの本番(8月31日〜9月5日)を前に、参加ブランドや今シーズンの見どころが発表される場だったが、私が一番耳を傾けたのは「by R」プロジェクトの話だった。

 

 

楽天という、圧倒的な消費者接点を持つ企業が、リアルなランウェイショーとどう向き合っているのか。それは単なる一企業の取り組みという以上に、これからの日本のファッション産業の在り方を占う話だと感じている。

 

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  KHOKIという選択

 

今シーズン、「by R」が支援するのは「KHOKI」というブランドだ。2019年創業、蚤の市のような高揚感をものづくりに落とし込むというコンセプトを掲げ、東洋と西洋の美意識を折衷させながら、記憶と空想が入り混じるような服を作り続けてきた。2023年にはTOKYO FASHION AWARDを受賞し、2024年にはLVMHプライズのセミファイナリストに、2025年には「10 Asian Designers to Watch」に選出。すでに世界的な評価の階段を、着実に上ってきたブランドである。

 

楽天の担当者に「数あるブランドの中で、なぜKHOKIだったのか」と尋ねたところ、返ってきたのは「楽天とKHOKIだからこそ生み出せる新たな表現を届けたい」という、両者の想いの合致だった。正直なところ、これは決め手というより理念に近い言葉で、質問への直接的な答えとは言い難い。

 

ただ、その裏にある事実は興味深い。今回の支援に先立ち、7月27日には「Rakuten Fashion」内にすでにKHOKIのショップがオープンしている。ランウェイショーという「見せる場」の前に、まず「買える場」を整えていたということだ。ここに、この提携の本質が透けて見える。

 

 

  「自己表現」を聞いたら、「接点設計」が返ってきた

 

もうひとつ、私が投げた問いがある。「by Rを通じて、ファッションと自己表現の関係を、一般消費者にどう感じてほしいか」。

 

私にとって、装いとは自己認識が顕在化したものだ。だからこそ、この問いを投げた。しかし返ってきたのは、EC支援の強化、ユーザーとの直接的なタッチポイントの創出、特設ページでのインタビューや限定アイテムの展開——という、事業設計の言葉だった。

 

これは担当者の力不足というより、構造的な必然だ。企業広報が語れるのは「どうやって消費者を服に触れさせるか」という接点の階層であって、「その服を着ることが、その人にとって何を意味するか」という内面の階層ではない。前者はビジネスの言語であり、後者は個人の言語だからだ。同じ「by R」というテーマを語っていても、見ている階層がまったく違う。

 

このズレそのものが、実は今のファッション業界と消費者との距離を映し出しているのではないか、と私は思っている。

 

 

  数字がまだ出ていないからこそ、見えてくるもの

 

KHOKIは国際的な評価こそ積み重ねてきたが、それが「売上」という数字にどれだけ直結しているかは、まだ見えていない。だからこそ、楽天側の言葉も「シナジーが見込める」「エンパワーメントする」といった、期待値でしか語れない抽象的なものに留まっているのだろう。

 

だとすれば、この提携は今すぐの売上を目的としたものというより、KHOKIのようなクリエイティブ性の強いブランドを通じて、まだ楽天の主要顧客層になっていない、感度の高い新しい層にリーチするための布石なのではないか。by Rは2019年から数えて今年で7年目を迎える。単発のプロモーションというより、3年後、5年後のトレンドの土台を仕込む、時間軸の長い投資として捉えている——そう読み解くのが自然に思える。

 

これはあくまで私の仮説だ。楽天側が数字で明言しているわけではない。ただ、企業が語らない部分を、業界の構造から読み解いていくこと自体が、今の私にとっての取材の意味だと感じている。

 

 

  装いは、企業の言葉の外側にある

 

結局のところ、「自己表現とは何か」という問いに、企業は答えを持たない。持てないのだと思う。それは本来、着る人自身の中にしかないものだからだ。

 

「by R」がどれだけ接点を設計しても、その先で服を纏った一人ひとりが「自分は何者であるか」を感じる瞬間までは、企業は手が届かない。届かせることもできない。だからこそ、そこを言葉にしていくのが、私たちのようなファッションジャーナリストの役割なのだと、あらためて思う。

 

KHOKIのランウェイショーは9月4日、Rakuten Fashionで無料ライブ配信される予定だ。企業が仕込んだ「接点」の先に、KHOKIというブランドが本当は何を語ろうとしているのか——それを見届けたいと思っている。

 

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取材後の懇親会。ケータリングが振る舞われた

 

  JAPAN EDITIONのオープニングレセプションへ

 

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銀座の路地に、藍色の瓦屋根と赤提灯が並ぶ。一見すると老舗の料亭かと見紛うほどの佇まいだが、ここはTOKYO BASEが新たに開いたセレクトショップ、JAPAN EDITION GINZA。京都店に次いで二軒目の銀座店。

 

 

「日本発を世界へ」という創業以来の思想を「今の時代」のファッション、クラフト、ライフスタイルの視点から「再編集する場」として誕生した。

 

 

 

  「懐古的な伝統としてではなく、現代を生きるための感性として捉え直す」

店内に足を踏み入れてまず目を引いたのは、ガラスケースに整然と並ぶ達磨たち。

 

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よく見ると、表面にはデニムやレザーが被せられている。神社に奉納される本来の達磨に、あえて現代の素材で加工を施すという発想は、まさに「懐古的な伝統としてではなく、現代を生きるための感性として捉え直す」というブランドのステートメントを体現していた。ここに祈りの対象としての達磨と、日本のものづくりの技術が重なり合う。

 

 

 

  「着心地」を育てるデニム  

 

 

そして地下へと続く階段を降りると、そこには隠れ家のような空間に整然と並べられたデニムがわたしを待っていた。

 

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ここで一際目を引いたのが「YAMANE INDUSTRIES(山根インダストリーズ)」。伝説的デニムブランドEVISUの創業者・山根昭彦氏が立ち上げた新ブランドで、90年代のジャパンデニム文化へのリスペクトを、旧式力織機による生地と経年変化を楽しめるアイテムに落とし込んでいる。2ndまでセレクトされていたことからも、JAPAN EDITIONがこのブランドにかける熱量が伝わってくる。

 

会場には他にも、アロハシャツやスカジャンなど、日本の職人技が息づくウェアが並び、足元にはガラス素材のソールを合わせたモダンな草履が置かれていた。

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伝統的な鼻緒の意匠を残しながら、現代のライフスタイルに馴染むようアップデートされたそのデザインは、まさに「装いとは自己認識の顕在化である」という私自身の哲学とも重なる。

 

 

 

伝統を纏うことは、懐古ではなく、いまを生きる自分を選び取る行為なのだと、あらためて感じさせられた。

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客層は男性が8割という国際色豊かな間口の広い立地。銀座という「日本の商い、美意識、国際性が重なり合ってきた街」に、新たなの場が開かれた意味を、これからも追っていきたい。

 



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ジャパンブランドセレクトということで、会場でも見かけたブランドではあるがJAPANブランドをチョイス。
トップス:ISSEI MIYAKE
ボトムス:08sircus

※本記事のうち、山根インダストリーズおよびEVISUの沿革に関する記述はブランド説明として伺った内容に基づいています。哲学的な解釈部分は筆者個人の見解です。
 

※文中のテキストの画像転用の際のはトップの連絡先からご連絡をください。

 

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