去る5月16日木曜日、新緑溢れるなか
ファッションの街表参道で世界初のウォーキングコンテストが行われた。
主催は日本ビューティーライフウォーキング協会の会長で美脚師の松原 永美里(まつばら えみり)さん。
このコンテストは、世界初の基準で審査される。
今回の審査基準は
「ただ細くて形がいいだけの脚を美脚とするのではなく、人生100年時代を生き抜くための機能とそれに伴う美しさを備えている足を「美脚」と定義している。
<<審査基準>>
1.健康的な美脚が美しいかコンテスタントは仮面をかぶってウォーキング
2.その美脚は今後100年時代の中で健康的に生きていけそうか
3.美脚を備えた佇まいが美しいか
大会の開催目的
健康的な美脚を審査するのは『足の健康を日本の常識として介護のない個人が自由となる社会づくり』を総合的な美しさの側面から一般に認識を広めていく。
永美里さん
コンテスタント(審査対象競技者)は、当協会が提唱する美脚になる5つの習慣(ハイヒールでの楽な歩き方、食事、靴の選び方、ケア、マインド)を3回のトレーニングを通して学び実践し本番に臨みます。
審査中は、コンテストタントは目元を隠す仮面をつけることで歩き方の美しさに焦点を合わせる工夫をしています。
基準を設けた理由として、松原さん率いる日本ビューティーライフウォーキング協会はある目論見があったという。
永美里さんが生涯をかけて達成したいこと、
それは「ヤングケアラーの増加が止まらない日本の現状を踏まえ、
『介護のない自由な社会をつくる』こと。
特に健康的な美しさに重きを置いた今までにないコンテストと位置付けている。
永美里さん
「私どもビューティーライフウォーキング協会は
ファッションにおいて必要不可欠なハイヒールを使って世界一オシャレに日本の介護問題にケリをつけるというミッションを持ち、『ハイヒールを楽に履いて100歳までオンナを楽しむ女性を日本中に溢れさせる』というビジョンを実現するための大きな一歩として、日本のファッションの中心である表参道で開催しました。」
ここには彼女の実体験が色濃く反映されていると言う。
永美里さん
「高校生の頃、母が癌と白血病を併発し、私自身が長く看病をしてきました。
私自身ヤングケアラーだったので、看病に実際に関わると言いますか
看病の中に私の生活があったことからこそ介護とヤングケアラーのことを踏まえこのコンテストに至りました」
永美里さんは29年前にヤングケアラーとなり、母親を二年前に癌で亡くしている。
介護が生活の中心だった期間していた中で、ヤングケアラーの実態についても、日本は特に危機的な状況下にあると 自身の経験から日本の介護問題の核として捉えたという。
永美里さん
「人生100年時代をどう生きるかがテーマとなっている現代の日本において、健康であり続けることは健康的に死ぬということとイコールで、国をも動かすほど重要な課題と捉えています。」
特に、『自立して歩ける』ということは美脚講座のベースになっているそう。
「また、介護問題は介護される本人のQOL※1の低下になるだけではなく、
介護に携わる家族の離職やヤングケアラーの増加は深刻な社会問題となっています。」
介護になることを前提に貯蓄や自身の健康を捉えるのではなく、介護が不要になる健康的に歩き続けられる体づくりとQOLの向上を目的とし、当協会では2019年より足の健康の啓蒙活動を指導する「美脚師®」という資格をつくり、現時点までで25人が受講しております。
※1:Quality of life(クオリティ オブ ライフ)は「生活の質」「生命の質」
コンテストは、美脚になりたいという美意識が高い女性に向けての発信の一環でコンテストを開催はしているものの
その定義は今後私たちの人生設計の中でキーとなる大変奥深いものがある。
今後の彼女と、日本ビューティーライフウォーキング協会の活動に期待したい。