先日、老舗服飾専門学校の授業へ、講師の応援がてら、ヒアリングをさせていただきに行ってきた。
第一印象は
「とても静か…だけど、ここまでだった?」
その違和感は取材で判明した…。
「感動できる力」が未来を切り拓く「クリエーション」に
老舗服飾専門学校の教師兼メンターに「今」の学生の大きな特徴について聞いた。
「今の学生は多感な歳頃にコロナ禍を経験しました。とても過酷な状況の中、閉ざされた空間での活動や必要最低限のコミュニケーションが多かったこと、また、同時にデジタル技術が倍速以上に進化したことから、感動に結びつく経験のほとんどが「答え合わせ」になってしまいました。」
コロナ禍の3年でオンライン技術がおおよそ10年分は進化したと言われているが、実際にはそれ以外にも影響はたくさんあったようだ。
「生徒の成長を促すために出されている課題をAIを使用し提出する生徒も少なくありません。」
AIに聞けば膨大な課題が出るので有名な専門系の学校では、力を入れたい授業の課題やデザインに時間を多く割くことができるだろう。しかしながら、そんなことでは何のために学びにきているのかいささか疑問も感じてしまう。
バランス感覚が長けている反面熱量の薄い学生も多い
デジタル化が進む中手間をかけた行動の再評価が、問題の解決策の一つとされている。
実際に見にいく(聖地巡礼も)
「手間」から生まれる感動
あえて、「はじめから」やってみる、など…
今、リアル回帰が溢れている。
必要なものが揃いすぎた今日、時間と手間をかけた「答え合わせ」のその先に、彼らの求めるクリエーションや心を震わせる「感動」、理想を叶える「自己実現」は実際に働き始めてからとなる。
大切なのは感動から生まれる実現意欲、そのための経験
この学院では、元KENZOのデザイナーと現在パリで展示会を行っている現役デザイナーが、講義する。
ファッションデザイナー、およびファッションに関わる仕事を目指す卵たちに向けた、より実践的な講義を行っている。
今回立ちあった講義の中から、筆者が、実践的なメソッドだと感じた感性を高める方法、感動力の高めかたの触りだけお伝えしたい。
リアル回帰の現代、「そこへ行き、自分の目で見て、体で経験する」が一番の感性・意欲の研ぎ澄まし方ではあるが、その先に一般人とクリエイティブを仕事とする人々との違いが存在すると、筆者は思う。
それはある一定のレベル以上で「経験を形」にすることだ。
※高田賢三氏が旅先で見た民族衣装を元に作られた作品©Liberte′ Kenzo
写真集をつくる、でもいい、そこに自分のオリジナリティをひとつ添えるだけで、クリエイティブな感性を磨くことができるのだと講義で話してくれた。
筆者もこのブログがその一端をなしていればと考えている。
引き続き、時代の動向を追っていく。
次回は、元KENZOの佐々木勉氏についての記事です!→その記事はこちら




















