予言が当たる一方、私の「3年経ったら辞める」という決心は ますます確実なものになってゆきました。
朝9時から夜の21時までの勤務、おまけに通勤時間に1時間半かかるのです。営業中は 練習時間も作ってもらえないのです。どうやって技術者になるのですか?そんな環境の中で どうやって美容の仕事の楽しさを伝えられますか?どう考えてもむりです!
とにかく3年で辞めるためには どうするべきかを考えていました。練習に付き合ってもらうためには かわいがられないといけないと思い、わがままは封印しました。目的達成のためには 命令に素直に従い、「はい」という返答をするしかありません。
この時から「敗北体験」の楽しさを経験しました。「負けるが勝ち」という生き方を身に着けることができました。
これってビジネスの基本だと思います。とにかく頭を下げることがスタートなのです。
挫折することによって 私自身の考え方が大きく変わりました。給料以上の何かを獲得する方法が身に付いたのです。
それまでの私は 言われたことを素直に聞くだけの存在感のない人間でしたが、自分自身がどうしたいのかを考える生き方に目覚めました。
転職後の生き方に夢ができると同時に 3年のうちに技術者にならなければやめられないと決めました。
そして入店して半年目、9月の末に行われるカットコンテストに出ることに決めました。まだ、ワインディングを覚える段階でしたが、カットコンテストに出たいといえば 早くカットを教えてもらえるのではないかと考えたのです。
もちろん 生意気な申し出であることは承知していましたが、にっこり笑ってお願いしました。













