地雷の村で「寺子屋」づくり
カンボジアはタイとベトナムの間にある小さな国。悪名高いポル・ポト政権時代を含み、20年以上内戦が続いた国だ。ここでたった一人NGOの活動をしている栗本氏を著者が訪ねるところから話は始まる。 著者は、栗本氏とともに現地を歩き、学校の様子を見る。そこには、満足に学校に通えないどころか、その日に食べる物のない人たちがいる。売られていく子ども達がいる。それでも、学ぶことにひたむきな子ども達の姿がある。☆地雷の村で「寺子屋」づくり―カンボジアひとりNGO・栗本英世の挑戦 (愛と希望のノンフィクション)/今関 信子 「もっと感謝しなさい。世界には、ご飯も満足に食べられない子どもがいるのよ。」と、わが子にはいつも言う癖に、本当にその人たちの生活を知ろうと思ったことがあっただろうか・・・。私たちが思っている以上に、日本は恵まれているのだと思い知りました。 反面、生きるのも困難な状況の中、きらきら瞳を輝かせて学ぼうとする子ども達の姿から、私たち日本人が失ったものもあるのではないかと、考えさせられます。 著者は、カンボジアまで取材に出かけ、現地で活動する栗 本氏と語りながら、彼の行動を少しずつ理解していきます。その過程が素直な気持ちと一緒に書かれているので、小学生にも無理なく理解できるようです。 現状を知ったところで、私には何一つ役立つことはできないのだけれど、 「無関心にならないこと」も大切と言ってくれる著者に励まされます。