帝王切開 | あした天気にな~れ!

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母子家庭一族に嫁入りしたキテレツ体験を綴るBLOGでした(過去形)2009年12月に別居、2010年12月に出産。昨日より今日、今日よりあした、マシになれ♪

帝王切開の手術中の話です。

苦手な方はご遠慮くださるようお願いいたします。













ナースコールからの


「回診の時間です」


というお知らせがありました。


関係ないだろうと思っていたら

看護士さんを引き連れて先生がいらっしゃいました。


顔を見てビックリ。

逆子になるまでずっと診て下さった先生です。


先生「いよいよですね!かお


私 「はい!かお


と思わず元気の良い返事をしてしまいます。


時間になり、分娩室に移動しました。

旦那とは、ここで少しの間のお別れです。


左腕には点滴

右腕には血圧計(5分おきに計測)

胸には心電図

尿管にはカテーテル


管だらけです。


背中に麻酔を注射されます。

身体を丸めるようにして力を抜いてください

と言われましたが

これがまた 気持ち悪い痛さ で力を抜けません。

上半身を婦長さんに、下半身は看護士さんが

がっちりと押さえつけています。


院長「針が入りません、力を抜いてください!」


婦長「力を抜いて!

息を吸ってー!吐いてー!吸ってー吐いてー!」


いたいいたいかお


と一瞬パニックになりそうになりながらも必死に

呼吸を整え言われたとおりに身体を丸めました。


院長「針が入りました、麻酔を入れます・・・


・・・はい、終わりました、針を抜きます」

注射が終わると仰向けに寝かせられます。

首から下の部分が見えないように白い布で隠されました。


右足がしびれるような感覚で暖かくなってきます。

徐々に左足、腹のあたりから胸の辺りまで広がります。


院長が痛みを感じるかテストをしました。


ふれられる感覚はあるのですが

痛みや(冷たい、暖かい)などの感覚は分かりません。


お腹の部分を消毒されました。


左側に婦長が立ち、私の左手を握ってくれています。


婦長「メスを入れます」


え?ちょ・・・!?びっくりかお


婦長さんが何をしているか説明してくれます。


でも個人的には

何をしているか怖くて想像したくないので

細かい説明も入るようなら

説明しないでくださいとお願いしようと本気で思いました。

幸い、細かい説明は入りませんでした。


引っ張られる感覚があります。


婦長「はい、お産です」


と、感覚はないのですが

白い布越しに見える影で

誰かがお腹の上の方から下のほうに

赤ちゃんを必死で押し出しているのが見えました。


婦長「はい!力を抜いて・・・


息をはいてーーーーー


はいてーーーーー


はいてーーーーー」



あの・・・



息は、どこで

吸えばいいのですか?


婦長さんのはいてー連呼する合間の一瞬だけ

息継ぎします。


婦長「生まれました、元気な男の子ですよ!」


赤ちゃんの鳴き声がきこえ・・・


ほぎ・・・ゅるゲポ





げ・・・ゲポ!?むせた?かお




しばしの間があり


婦長「元気な男の子ですよ!」



ほぎゃぁぁぁあ

ほぎゃぁぁあ

ほぎゃぁあ



私 「泣いてる・・・かお


そのままなのですが

ごく当たり前のことなのですが

つぶやいていました。


婦長「元気な男の子ですよ!これで安心ですね」


と・・・


婦長さん「元気な男の子ですよ」を3回も言いました。


陣痛がないせいか産んだという実感はありませんが

お腹の中の子がちゃんと生まれてきたのだなと思うと

何故だか分かりませんが涙がポロポロと零れてきました。



赤ちゃんはそのまま処置室に連れて行かれました。


婦長「今、旦那さんと赤ちゃんが対面してます」


え?


私より

旦那が先なの!?


ちょっぴりショッキングでした。



婦長「縫合します」



Σ(´□`;)


ああ、そうか・・・

まだ手術は終わっていないんだ。


と婦長の言葉で我に返ります。


ふと・・・


小学生の時、先生に


家に帰るまでが遠足ですよ


と言われたことを思い出しました。



縫合の最中に

看護士さんに抱かれた赤ちゃんがやってきました。



第一印象・・・


でかい


何が大きいって、

3434gですから当然、全体的に大きいのですが


頭と手


これが際立って大きいのです(´д`;)あせる

顔ではなく。頭が本当に大きい。


こんなに大きな人がお腹の中に居たのかと

ちょっとビックリしました。


ほんの短い時間の対面でお別れです。

手術はまだ終わっていません。続いています。


婦長「カチカチカチという音がしたら終わりです」



カチカチカチ?モキュ



と思っていたら本当にカチカチと音が聞こえました。

着物を整えられて、目隠しの布を外され


院長「成功です。出血も最小限で済みました」


と、すがすがしい笑顔で言うと

風のごとくすばやく院長先生は去っていきました。


私の身体は、そのままICUに移動させられます。


無事出産が終わり、マタニティライフも終わりを告げました。