太陽光の問題点が良く整理されたレポートを読んで | 元太陽光発電技術者の道楽ブログ

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30年余り太陽光発電に携わってきましたが、リタイアすることにしました。
これまでの経験を活かし、我が家の屋根太陽光発電や購入した分譲太陽光発電所の状況・運営・評価などをはじめ、太陽光発電の技術に関連したことを中心に呟いていこうと思います。

日本の太陽光が高いのは「ノウハウ不足」が原因”というレポートがあって、オヤッと思って読んでみました。結果から先に申しますと、とても分かり易く纏まっていて参考になりました。著者は有名な産総研の櫻井さん、さすがですね。

 

ただ、その櫻井さんをもってしても、日本の太陽光のコスト高を解決する良い方法は無いような印象を受けました。もちろん、FIT制度が高値を支えてしまっている面はありますが、これは急ピッチで改善されつつあります。しかしそれだけでなく、タイトルにある「ノウハウ不足」が太陽光事業の流通から設置・運営まで全ての段階で存在し、しかも経験が共有されにくい状況になっているとか。それでは確かにコストダウンも進みにくいでしょうね。

 

櫻井さんは調査する中で、“コスト低減のためには「全国の津々浦々の工務店と仲良くなれ」との声もいただいた”そうです。太陽光の普及のためには、中央の持ついろいろな技術・経験を各地域の特性に合わせて適用していく必要があり、それには(太陽光の専門家が)「地域の工務店と仲良くなる」のが良いという意見なのでしょう。計画段階から地域の参加を得て、手間はかかってもノウハウを地域まで広げていくのが健全な普及の助けになるようです。

 

・・・と言う風に私は理解しましたが、これで合っているかな? 皆様もこのレポートを読んで考えてみてはどうでしょうか。

 

ところで、この「地域の参加」というのは、日本の会社がやっていた「従業員の参加で行う改善」のようなところがありますね。ホントは、日本はこういうの得意だったのじゃぁないかなぁ。太陽光でトヨタのような会社が出てきて、地域の参加を得て「改善」を進めながら普及を進めると、コストダウンにつながる・・・、となるのかな? 太陽光と車じゃぁ随分違いはあるけれど・・・。トヨタの代わりに政府が音頭をとったのでは、多分ダメでしょうね。

 

日本の太陽光のコストダウンは可能なのでしょうか?

 

 

 

 

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