太陽電池の効率競争どうなった | 元太陽光発電技術者の道楽ブログ

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30年余り太陽光発電に携わってきましたが、リタイアすることにしました。
これまでの経験を活かし、我が家の屋根太陽光発電や購入した分譲太陽光発電所の状況・運営・評価などをはじめ、太陽光発電の技術に関連したことを中心に呟いていこうと思います。

ベルギーの国際研究機関imecでは太陽電池でn-PERTという技術を使い、変換効率23.03%を達成しました(imec、n型PERT太陽電池で変換効率23.03%を達成)。23.03%というのはかなり高い値ですね。ただ、太陽電池の変換効率というのは構造や製造技術に依存するだけでなく、面積によっても変わってきますので(小さいほど有利です)、注意が必要です。今回の発表は244.3cm2の面積で達成されたそうなので、セルサイズでの実現ということになりますね。モジュールサイズではもう少し悪くなるでしょう。20-21%ぐらいですかね。

 

PERTは欧州で開発された技術で、最近では世界各国で研究され、あちらこちらで23-24%(ぐらいだったと思います)の効率が達成されていると思います。日本ではHITの技術があり、こちらも23-24%の効率を達成し、PERTと凌ぎを削っていると言っても良いでしょう。

 

このように効率競争してお互い切磋琢磨することは良いと思うのですが、最近はあまり効率向上の話を聞かなくなったように思います。23-24%で限界なのでしょうかねぇ。まぁ、そのように言われてきて、その通りになっているわけですが・・・。もっともこれはシリコン太陽電池の話ですけれど、今のところ他に実用化されそうな太陽電池はないですしね。

 

限界なら仕方ないですが、これ以上未来がないというのはどうも寂しい。画期的な太陽電池が出てこないかなぁ。

 

 

 

 

 

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