太陽光発電の過積載が正式に認められた? しかし | 元太陽光発電技術者の道楽ブログ

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30年余り太陽光発電に携わってきましたが、リタイアすることにしました。
これまでの経験を活かし、我が家の屋根太陽光発電や購入した分譲太陽光発電所の状況・運営・評価などをはじめ、太陽光発電の技術に関連したことを中心に呟いていこうと思います。

来年度の太陽光発電FIT買い取り価格が2円程度引き下げられるという話が流れています。公式の検討会で出ている話なので、おそらくその方向で決まるのでしょう。毎年行われていることであり、引き下げ率も想定していた程度だったので、あまり気にしていませんでしたが、その決め方についてネットなどで話題になっていましたので、改めて見直してみました。参考にした記事は「太陽光発電は2円程度の引き下げに」(スマートジャパン)です。

話題になっているのは、買取価格検討の際に「過積載」がどうも正式に考慮に入れられたという点です。「過積載」というのはあまり印象の良くない言葉ですが、これが正式に認められたということでしょうかねぇ。

 

過積載の話は買取り価格を決める際の「設備利用率」の設定のところで出てきたようです。「設備利用率」というのは記事では「発電能力に対する実際の発電量(の比)」と説明してあります。例えば10kWの発電設備が24時間(一日)に35kWh発電したとすると

   35 ÷ 10 ÷ 24 = 約14.6%

となるわけです。この設備利用率が下表のように最近上昇しているので、28年度の14%から29年度は15%に上げられました。設備利用率が上がるということはそれだけ多く発電できる筈なので、買取価格を引き下げても投資回収できることになります。これが来年の買取価格引き下げの背景です。

 

 

で、
この設備利用率向上の背景にあるのが「過積載」なのです。買取価格検討会の調べでは、最近の太陽光発電は過積載率が110 – 120%ぐらいになっているそうです。過積載のお蔭で発電量が上がり、設備利用率が向上したと見ているようなのですが・・・、確かにそのようにも思えますが・・・、いやちょっと待てよ。この話、もう少し複雑そう。

 

すみません、ちょっと複雑で長くなりそうなので、明日、整理して続けます。

 

 

 

 

 

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