こんばんは。

大好きな安城市の在宅医療に貢献したい!

日だまり訪問看護ステーション

看護師 山田万理です。



私は、従業員6人の小さな会社を

経営しています。

うち1人は育児休暇中で

今年12月に復帰予定です。



社長の仕事は

スタッフと会社を守ること、

労働環境を整えることだと思います。



スタッフが伸び伸びと働いていて

キラキラキラキラして仕事を楽しめるように

ストレス源を作らないことを

日々意識しています。



私がストレスに感じることは

スタッフもストレスを感じるはずなので

私がご機嫌に仕事を楽しむために

何ができるか?を追求しています。



人は予測できないアクシデントや

ハプニングに対して

強いストレスを感じます。

人によってはサプライズすら

ストレスになることもあります…



訪問看護の分野において、

ストレス源になり得るベスト1は

緊急コールです電話





緊急コールは大きく2つに分けられます。


利用者が生命の危機的状況にある

異常・苦痛症状を生じている


もしくは


介護者が自身の知識スキルでは

対処できないアクシデントが起きている



まれに今じゃなくてもいいよね?という

些細なことでも緊急コールする

介護者はいます。

こちらの方のように

下矢印



こちらの方には訪問看護は

訪問のたびに料金が発生すること

電話相談でも内容により

自費の訪問看護利用料金が発生することを

説明しました。

訪問看護の利用目的をおさらいして

時間は無関係に看護師に報告相談する

基準や内容を指導しました。


1日5回以上、

時には営業時間外に1時間以上の

マシンガントークの電話相談がパタッと

なくなりました。

私のストレスは解消しましたグッ


電話相談なら無料(タダ)でしょ?と

思っていたようですが

時間外に回線を塞がれて

救うべき命を救えなかったときに

この方が責任を取ってくれるわけじゃなく

責任を負い信頼を失うのは会社ですからね。

私はリスク管理をしたまでです。



このような方もいますが

大抵の介護者は

大切な人が命の危機的状況なら

緊急コールできても

自己解決が難しいアクシデント発生時は

こんなことで緊急コールしてもいいの?と

悩んで(時間が深夜だと特に)

電話相談をためらい

体か心を痛めることが多いですタラー


先日、Hさんの奥様が

アクシデント発生時に連絡をためらい

一人で頑張ったら母親の役割が滞り

娘様に幼稚園を休ませるという

出来事がありましたアセアセ



奥様はふわっとした雰囲気ですが

芯が強く賢いので

状況から優先順位をつける力があります。

小・中学生は遅刻することなく

通学させてましたOK



Hさんは脳出血の後遺症で意識障害があり

気管切開して呼吸管理

胃ろうから栄養を注入しています。

月木で浣腸摘便して排便管理

尿バルーンカテーテルを挿入して

排尿管理しています。



Hさんの身長は180㎝弱で

ITB療法で痙縮予防をしていても

一部の関節は拘縮していて

着替えやオムツ交換を

一人で行うのは大変ですアセアセ



覚醒することが少なくて

ほとんど寝ている状態だったので

低栄養や低血糖状態を懸念して

胃ろうからの注入量を増やしたのが

水曜日の朝から。


目を開けてることが増えた!!

喜んだ木曜日


そして金曜日の明け方

多量に便が出ているのを発見した奥様は

一人で頑張っちゃいましたグー

ヘルパー、看護師が来るまで時間が長いな

こんなことで電話していいのかな←奥様の心の声





クレームが業務改善のきっかけになるように

緊急コールは看護ケアを見直す

きっかけになります。



私は緊急コールの内容を分析して

どうしたら緊急コールが避けられるかを

考えます。

看取りにおいては

命の終わりは神のみぞ知ることなので

緊急コールは防ぎようがありません。



予測される苦痛症状の対応策を

医師とカンファレンスして

内容を利用者と御家族に指導すれば

苦痛緩和・異常症状のコントロールが

セルフケアできて緊急コールは減らせます

例えば

熱が38℃以上でボルタレン坐薬使用

突出痛が出たら医療用麻薬を内服する



時には看護師に相談報告するより先に

救急車を要請する内容を指導します。

例えば

自宅看取りの体制が整っていない場合の

意識レベル低下(声かけに反応しない)や

呼吸状態が悪化した場合

※救急隊は絶命している人を搬送しませんが

 脈が触知できて呼吸が確認できれば

 心肺蘇生しながら搬送します



 

上差し

こちらの方は

看護師の顔を見たら体調が良くなったと

言う緊急コールが続きました。


医師に相談して

胸が苦しい時に血圧測定して

血圧が80を切っていたら

訪問して観察後、医師に報告

そうでないときは

コンスタン(安定剤)を内服する

指示が出ました。


介護者に血圧測定の方法と

服薬指導をしてから

緊急コールはありませんグッ

介護者が対処できています。


このように苦痛や異常症状を生じている

緊急コールは減らせます。



介護者が自己解決できない

アクシデントが生じた場合の緊急コールは

困りごとが発生しないために

何か方法があるか?を考えます。



Hさんの奥様のお困りごとは

多量に便が出ると一人でオムツ交換して

着替えをするのが大変アセアセ

ということ。





ここまで長くなったので

スタッフ、在宅医と

カンファレンスした内容と結果、

奥様に助言指導したことは明日にします。




それでは今日はこの辺で。