こんばんは。
大好きな安城市の在宅医療に貢献したい!
日だまり訪問看護ステーション 山田万理です。

咽頭癌末期状態のJさんが、在宅療養を断念して病院に戻ることになりました。



金曜日に退院して早々、在宅医に
「夕方になると熱が出ます。
治療をしたいので病院に戻りたいです。」
と筆談したJさん。

咽頭癌で腫瘍摘出、気管切開したために
コミュニケーションは筆談です。

延命治療や積極的治療を拒否しており
感染を疑う発熱でないなら
病院で治療する必要性はありません。

そもそも、脱水予防の点滴や高カロリー輸液は在宅でも出来ます。
それも拒否しています。

自分の体に起きていることや
病気の病期を受容できず
改善を期待しているのに
延命治療は望まない。

病院の主治医からは、
透析をやらない限り
発熱を繰り返し、倦怠感は強くなり
機能低下して寝たきりになると
説明されています。

Jさんは、まるい三角を書いてみましょう!
というのと同じくらい矛盾したことを
言っています。

家族、病院スタッフ、在宅支援チームの
みんなを振り回す
エナジーバンパイアです!!

クリックルンルン

自分の人生を自分の意志で生きる 

『自分の人生を自分の意志で生きる』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい!日だまり訪問看護ステーション 山田万理です。今日は、①新規利用者のサービス担当者会議②喉頭癌末期状態のJさん…リンク訪問看護師 山田万理のオフィシャルブログ 


『望む医療と生きる場所』こんばんは。大好きな安城市の在宅医療に貢献したい!日だまり訪問看護ステーション 山田万理です。今日は、新規利用者さんの退院前カンファレンスのため、碧南市民病院…リンク訪問看護師 山田万理のオフィシャルブログ 

 

急変したわけではなく、

痛みや苦痛が増強した訳でもない。

介護に消極的だったお嫁さんが
オムツ交換したり
看護師がセットした薬の
服薬介助をして下さり
まだ70代の意識がハッキリしている
義父の介護をしています。
頑張っています!

日だまり訪問看護が、お嫁さんに
「お困りのことや
側で見ていて不安に感じることは
ないですか?」と聞くと

「今のところ大丈夫です。」
と仰って
心配していた介護力は問題なし。

息子さんは
いつでも休めるように夜勤のシフトを
外してもらい、介護休暇をとれるように
上司に掛け合っています。

この時期に勤務をセーブするのは
毎月の収入も減るだろうし
ボーナス査定にも響くはずです。

それでも、
父親が悔いなく最期まで生きるために
できることを探した息子様。
立派です!!


ケアマネージャーが
福祉用具業者と療養環境を整えました。
さらに、介護力不足を補うために
土日対応のヘルパー事業所を探しました。
日だまり訪問看護は年中無休24時間体制。
在宅医は腎臓内科専門医です。


在宅療養の環境は整っています。
というか、完璧です

じいちゃん大好きなお孫さんに会えば
気持ちが変わるかと思い
自宅で4日間家族の時間を過ごすこと、
病院には月曜日に戻ることを提案しました。



今朝、訪問時に最終確認をしました。

✓病院に戻っても包括ケア病棟には戻れない
✓在宅療養が困難なら、療養型の病院を探すことになり、自宅には戻れない
それでも病院に戻りたいですか?

戻りたいと意思表示しました。

最後のケアになるので
ベッド上洗髪
清拭、陰部洗浄
吸引痰、気管孔ケアをしました。
ピカピカにして送り出したかったのです。

「4日間という短い期間でしたけど、
ご縁を頂き感謝しています。
ありがとうございました。」と
ご挨拶しました。

そしたらノートに
「次回もよろしく」と書きました。

?
意味が分からないですけど??

また自宅療養されるんですか?

ケアマネージャーとMSWに
情報提案しました。お二人とも
「何考えてるか理解しかねます…。」と。

そして、先ほど22時過ぎ
息子様から電話連絡がありました。


「病院連れて行って入院したんすけど、
耳鼻科の先生が、透析しないのなら
病院にいる意味はないから
2-3日で自宅退院するか
療養型の病院に転院するか
決めて下さいって言って
親父は透析はしないって言います。
皆さんに手伝ってもらって
介護もなんとか出来るし
訪問診療してくれる先生もいるのに
親父は一体何がしたいんすかねムカムカ


割とクールで淡々と話す息子様が
勢いのある語気強めで電話してきました。

碧南市民病院はホテルではありません。
治療するところです。

治療を望まないなら、
①療養型病院を探す
②在宅療養をする
③有料老人ホームに入居する
④特別養護老人ホームに申し込み待機
⑤在宅復帰を条件に老健入所
⑥看護小規模多機能型居宅介護の利用
⑦ナーシングホーム入居
などが療養先の候補になります。

Jさんは気管孔があり、吸引処置を要します。
療養先は限られ、費用がかかります。

④は、待機期間と残された命の時間の
ギャップが大きい。

③⑤は、吸引処置対応の施設が少ない。

⑥⑦は看護師常駐もしくは、看護師の指示で吸引処置ができる介護スタッフが配置されているものの、費用がかさみます。

消去法でいくと
①療養型の病院に転院
②在宅療養をリトライ
です。

息子様にお話しました。
「2-3日以内にお父様が、
どのような結論を出すかによりますね。
在宅療養リトライなら、その時はまたお手伝いさせて下さい。」と。

さて、Jさんは、どんな結論を出すのか!?


右差し今日の学び
エナジーバンパイアに気をつけろ!!


Jさんに振り回された息子様が、
ぐっすり眠り、いい夢見れますように流れ星



それではまた明日~。