50代も若者扱い
by くりちゃんさん
1962 United Kingdom
007 Series Dr. NO 1962 United Kingdom
この映画のボンドはWalther PPを使っているが、このシーンだけFN 1910に変わる。
消音器つきPPを用意できなかったため、シルエットの似ているブローニングを使ったようだ。
007シリーズの世界的な大ヒットで、PPKは一躍有名になった。
ハンドガンを所持できない日本はこの頃にMGCがPPKのモデルガンを出していて、007シリーズの爆発的な人気で大儲けした。
モデルガンのPPK開発時点でまだ007シリーズは公開されていなかったから、MGCは大変な幸運に恵まれたわけだ。United Artists社と話をつけて早くからタイアップしたMGCの努力もあるが、もしJames Bond=PPKのイメージがなかったら、その後のMGCはだいぶ違ったものになっていたと思う。
FN1910は、昔から日本人にも馴染みのある銃だった。1965年に発売されたMGCブローニングも、運良くDr.NOにFN1910(実銃ベースの小道具)が使われたことで大ヒット商品になった。
当初、映画Dr.NOは当初あまり注目されず、007の人気が出たのは第二作のFrom Russia With Loveからである。
中ヒットした第二作めを観た人が、後からこのDr. NOを知って映画館に足を運んだ。これは、大ヒットになった第三作のGoldfingerでボンドを知ってから第二作目を観に行ったのと同じ現象だ。
1964
Photos Internet Movie Firearms Database
MGCブローニングの発売は1965年。この映画は1964年。
日本でモデルガンの製造が始まる前から、映画ではFN1910やColt1903がよく使われていた。他の映画でもコルト風の銃からマガジンを抜くシーンを見たことがあるので、時々そういった特注品を作ったり、実銃を借りてきて撮ったりすることがあったようだ。
これは電着式に見える。昔は警察官立ち合いで撮影に実銃を使えたのである。