怒らないから言ってみなさい
by アマフェッショナルさん
インターネットのおかげで入手できた2丁のLlama。
S&W M539やこれが買えたことで欲しい物はすべて揃い、収集はやめることにした。
「アメリカに住んでいたら、銃を買えるんだな」「もし買うとしたら、Detective Special, S&W Chief, Beretta 1934, PPK・・・」、若い頃は漠然とそのような事を考えていた。定番のColt SAA, Python, 1911A などにはあまり関心が行かなかった。MGCのヒューブレーコマンダーから火のついたモデルガンの趣味だからColt Commaderは欲しかったが、普通の1911A1は特に買いたいと思わなかった。
海外に行く日本人がさほど珍しくなくなったのは1973年頃からだ。あの時はオイルショックで世界経済が停滞し始めていた。しかし、何かの影響で日本人が海外に目を向けた時期だった。
日本経済全体の規模が大きくなり、旅行費用が相対的に安くなったのか。
自分とほぼ同世代の人間に聞くと、その多くが1973年頃または1979年頃に渡米している。
海外旅行の自由化は1964年だが、急激に旅行者の数が増えたのは1969年、そして1973年には前年比で100万人も増えている。いったいあの頃何があったのだろうか?
日本でCMCラーマを買い損ねた私は、ガンショーに行くといつもラーマを探していた。
だが、ラーマの小型オートは何処に行ってもこの形しか見つからない。
これをガンスミスに持ち込み、スライド上のリブを取り除いてグリップをもっとおとなしい形に変えたらCMCモデルガンと同じ物を創れる。そんなことも考えていたくらいだ。
欲しかったのはこの外観なのである。どちらもマガジンが入っていないため、少しおかしい。
小さな写真しか出てこないのが残念だ。
こちらはもっと古い初期の形。写真の銃は7.65mmのストレートブローバック。9mm short モデルは、このサイズで珍しいショートリコイル機構になっている。
コルトガバメントをそのまま縮小したこれは、あまり耐久性がない。
すべてのパーツを小さく作っても、バレルブッシングはまるでMGC製モデルガンの如く厚みのあるものになっている。そのようなアレンジをしないとパーツが壊れてしまうのである。
今は金属の質が大幅に良くなったからブローニングのミニガバメントなどが問題なく使えるが、昔の技術では単純縮小化にいろいろな弊害があったわけだ。
第二次世界大戦より前に作られたこのような低価格品は、壊れたら捨てるといった考え方で作られていた。何でも自由に製造販売することができた大昔の話である。
スペインは国内の治安も良くなかっただろうし、1968年の規制まではアメリカに送れば大量に売れたのだと思う。今は、探してもそう簡単に出てこない銃だ。