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国内規制適用外

日本製輸出仕様と実銃

↓ from bokete ↓

タンポポも食えや  

by  しーるさん

 

 

 

 

 

 

1967 日活

 

拳銃を「コルト」と読ませたのは、語呂の関係でそうしたと思える。撮影に使っているのはBerettaやS&Wだ。

昔は本当に拳銃のことをコルトやハジキと呼ぶ人がいた。コルト45という通称がよくあったが、それだと却って難解だ。SAAも1911もCOLT45だからである。

 

 

当時は一部のマニアしか知らなかったBeretta M70。

 

同型の実銃と比べると、細いバレルに大き過ぎるハンマーが特徴だ。

中田商店が出していた文鎮にM1951はあった。M70は文鎮モデルさえ存在しなかったと記憶しているが、実際はどうだったのか知りたい。ほとんど知名度がないこのモデルも文鎮化していたのだろうか?

実銃から型取りする文鎮モデルで細部が元のモデルと違うのはおかしい。1967年の技術水準でこんなモデルガンを作れる会社はなかったはずだ。いったい誰がこんな物を作っていたのか知りたい。

 

 

グリップパネルに二つのボタンがある。底側がマガジンキャッチ。上がセフティーだが、このクロスボルト式セフティーは初期型のM70シリーズにしかない。

 

 

文鎮モデルにしては細部がしっかりでき過ぎていて、まるで可動部品のように見える。

 

 

色の落ち方は塗装モデルのようだ。エキストラクターがない。実銃のバレルは前側がこのような擦れ方をするが、この銃はチャンバー上部に擦れた跡がある。グリップパネルに色落ちがあるのは塗装モデルの特徴だ。

大変に良くできた電着銃なのだろうか?

それにしても、まだ一部の人にしか知られていないBeretta M70を1960年代にこうして作っていたのは驚異的だ。

 

 

発砲シーンのクローズアップがあれば、これが何であるか分かる。だが、それを確認するためにもう一度観たくなるほどの映画ではない。日本映画の撃ちあいシーンは演技が非現実的すぎて、見るのがつらいのである。

脚本家や監督が実際の銃をまったく知らず、俳優も監督に意見を言える立場ではないため、剣劇レベルの芝居をさせられてしまうのが可哀そうだ。監督の中に戦争経験者がいたとしてもその人自身に拳銃の射撃体験はなく、戦争から無事に生還しているということはほとんど実射経験がないと考えられる。

拳銃と書いて「コルト」と読ませ、それをカッコイイと感じる当時の観客が相手なら、恥ずかしくなるほど滑稽な日本映画の撃ちあいシーンでも通用したわけだ。

 

 

ジェリー藤尾が持つのは電着銃。宍戸錠はコクサイ製M&P。銃口部だけ映画用の加工がしてある。昔のモデルガンリボルバーはフレームにバレルを圧入して作る製品があったので、インサートなしのバレルを特注していた可能性もある。

屋外での撃ちあいシーンに消音器つきの銃とは奇妙だ。他の人間が普通の発射音を出す時に自分だけ音を消しても意味はない。

 

Photos   Internet Movie Firearms Database

 

 

 

 

 

 

これはM70初期型。22LR版(M71)の同型は細部が少し異なる。

 

 

 

 

クロスボルトのセフティーはハンマー基部かシアーを直接制御する。

構造が簡単なのは良いが、ON/OFF が目視確認し難い。

ワルサーはこれより20年ほど前にファイアリングピンの動きまで制御するセフティーを作っている。最近は基本的にファイアリングピンの前後移動を封じて、床に落としてもプライマーを叩かない構造が増えてきた。ただし、スライド上に何か付けると外観の洗練された感じがなくなり、引く時の手の感触も良くない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イギリスの街並み。

建物がきれいに見えるのは電柱と電線がないからだ。じつは日本も家はだいぶきれいになってきて、街並みそのものは立派なのだが、電線が景色を遮るためどうしても猥雑な感じが出てしまう。

台北やソウルは日本の都会より電線地下埋設率が高く、行ってみるとその点は日本よりきれいらしい。

「日本は雨が多いから、地下埋設に不向き」との意見もある。坂の多いサンフランシスコは大雨になると坂の下などに水の溜まってしまうことがあるが、それが理由での停電や感電は聞いたことがない。

カリフォルニア州には四つの地震帯が通っている。実際に大きな地震も体験している。しかし、重い変圧器や電線を高い所に設置するより、地表や地下に置いたほうが揺れには強い。「電線が上にあれば、何処で断線したかすぐ分かって良い」と言う人がいる。電力会社が目視で不具合個所を探し歩くと思っているのだろう。

日本よりはるかに経済力がない東欧諸国の地下埋設率が100%に近く、経済力世界トップレベルの日本が10%以下なのは景観に対する美意識の違いだけだ。

 

 

本当につまらなくなった日本のテレビ。

 

 

これと同じことをテレビ局がやると、呆れるほどつまらなくしてしまう。

 

 

泥棒や強盗に対して「断固非難する」「甚だ遺憾に思う」と言っても意味はない。

 

 

撃たれた犯人は、翌日退院した。

警察は躊躇わず対処するのだが、人権派弁護士が有能なようだ。一番の被害者はDVで負傷した人である。

 

 

もし事実がすべて明らかになったら、無実の罪で20年も収監されるあの警官はどうなるのだろうか? 真相を追求するより、警官を有罪にすることが優先されているように見える。政治的にはそれが正しいからだ。