田舎には、田舎の怖さがある | 編・縫・織の暮らしの中で

編・縫・織の暮らしの中で

高野山ふもとにある織物の町に生まれ
糸や布に囲まれ育ちました。

和歌山県橋本市高野口町
洋服お直し
手仕事工房SUNNY店主

和歌山・霊峰高野山の麓 
お裁縫屋『手仕事工房SUNNY☀』
橋本市高野口町向島 09030394300
※R24 名倉東交差点は右折禁止です※

7/28㈮9時〜6時


さにーです。


色々整った私。

少しだけ、振り返ります。


お店を始める時、
辞めた会社の目と鼻の先だったので、めちゃめちゃ怖かったです。
「それはこっちの台詞や」と言われるかもしれませんが。

何でもやらなくちゃ。
私にはもう後はない。
と心底思っていたので
『お洋服 布糸のこと、何でも相談してくださいネ』


と案内チラシに書きました。


無理難題な事を言われ

「あんた、何でも相談してって書いてあるんやんか」って言われ、背筋が凍るくらい怖くて、

『困ったことを相談してネ』にソッコーで変えました。


経年の服を持ってご来店され、

お返しする時に「ボロボロにされた」と言われた事もあります。

「へっ!?」

鳩が豆でっぽう食らったような気分でした。


いきなりお店に入ってきて

「ショーウインドウを割ってやろうか」と言われた時は、

「帰ってください。」と冷静に淡々と対応した自分に驚きました。


スタート時はズボン裾上げが600円〜でした。(今は800円〜)

面と向かって「たっかっ!そんなけも取るん!?」も何度も、何人にも言われました。心の中で

「取れへん。頂戴するんや。」とにっこり笑顔で奥歯を噛む日を送りました。

今は「それは片足のお値段ですか?」と聞いて頂けるようになりました。


極小ロットの仕事。

支払いを踏み倒そうとしてなのか、

「あれも、これも、それも1ミリズレてる」と言った上に

「腐った仕事しやがって」と言われて。。。

この時は夫せいちゃんがキングコングかと思うくらい怒りました。

※そのお客様は出禁になりました。


レッスンは辞めました。

ハンドメイド作家さんは怖い、という思いをしました。どうしてこの人達(二人)にここまで攻められないといけないのか。涙が止まらなくなって。「泣いて済むと思うな」と攻められました。マジで怖い。

私はハンドメイド作家さんに泣かされレッスンを辞める事にしました(笑)

笑い事ではないのですけどね。

同じ業界の住人として。


長年商売をされてきたお客様(現在は廃業)に「商売人としてなってない。」とネチネチ責められた時は、自分が壊れてしまったかと思うくらい涙が止まらなくなりました。

この時、「お店では二度と泣かない」と誓いました。

店で泣くと運気が下がりますから。


田舎には田舎の

狭い町には狭い町の

この町にはこの町の怖さがある事を常に頭の片隅に置きながら、この町で生きていきます。


思い返すと、ここまで色々ありました。

良いことは心に留めておき、嫌なことは水に流す、それが上手くなりました。