少林寺拳法胴着注意点と袖丈調整解説 | 編・縫・織の暮らしの中で

編・縫・織の暮らしの中で

高野山ふもとにある織物の町に生まれ
糸や布に囲まれ育ちました。

和歌山県橋本市高野口町
洋服お直し
手仕事工房SUNNY店主

地域衣料・糸布製品サポート
手仕事工房SUNNY 09030394300
和歌山 霊峰高野山の麓 
橋本市高野口町向島

7/28㈭9時〜6時


さにーです。

胴着やスポーツウエアなどには

名札やゼッケンを取り付けるための面ファスナー(※マジックテープ®)が付いている事がよくあります。
ゼッケンや名札は外してお洗濯をすると思うのですが、面にホコリが噛み込んでくっつきが悪くなるので、100円均一などで売っている面ファスナーを買って、くっくけてお洗濯されると良いですょ。
クラブの皆さんにもシェアしてあげてくださいね、と大人女子少林寺拳法お客様にお伝えしました(*^^*)

胴着の袖口って日本独特の形なのかしら?

お祭りの法被もこの形の袖口です。

クリーニング時代。
夏の灼熱地獄が終わり涼しくなると、次は秋のお祭り法被地獄でした。神社仏閣が多い土地なのでお祭りが多い上に、大阪府泉南地方にも店舗があるクリーニング工場だったので、岸和田だんじり祭の法被が大量に流れてきました。
粗悪な法被もあれば仕立ての良い上質な法被もあります。
粗悪なモノはシワが伸びないし、前立がねじれていたり、脇線が歪んでいるので大変な手間でした。
上質な法被は、よく伸びピシッとプレスが効くので気持ちよく、粋でいなせでカッコ良かったです。

この法被や胴着の袖を私は【テーパード袖】と呼んでいます。テーパード袖を以前は鉄砲袖と呼んでいましたが、袖底にマチ(別布はめ込み)がある形を鉄砲袖と呼ぶようです。違ってたらゴメン。

テーパード袖(ズボンも同じく)は調整が難しいです。

上質法被の袖口はより細いテーパードで、身返し仕立てが多かったです。共布の時もあれば、粋な別布もありました。

ーここから専門用語で書きますー
今回の少林寺拳法胴着は袖丈5センチ短く。
袖口ステッチをほどいて、仕上がり5センチ−縫い代分1センチ=4センチのところでカット。
切り落とした部分の袖底折り伏せ縫いをほどき、中表に縫い合わせた身返し布作り、上下反転させて縫い代1センチで袖と縫い合わせ、片倒し裏コバ、その上に6本ステッチ。コバが入っているので厳密にはステッチ7本なので、ハサミは入れたけど大丈夫。
お客様には「パターンの加減で切込みが入っていますが見た目には全くわからないし、着用にも差し支えはないので大丈夫です(*^^*)」と伝えました。

以後、
こんな感じになりますが、私が判る範囲でお直し方法を書いていきます。

必要な人に届きますように❀