誉めてもらって嬉しかったこと | 編・縫・織の暮らしの中で

編・縫・織の暮らしの中で

高野山ふもとにある織物の町に生まれ
糸や布に囲まれ育ちました。

和歌山県橋本市高野口町
洋服お直し
手仕事工房SUNNY店主

地域衣料サポート・糸布製品お直し

手仕事工房SUNNY

和歌山の伊都 高野山麓

橋本市高野口町向島223ー8
09030394300
10/22㈮9時〜6時

さにーです。

伝統工芸品である漆塗りの和竿
『紀州へら竿』の竿袋をご依頼頂くようになり、へら竿の事が何もわからない所からのスタートでしたが、苦戦しながら、周りの人に教えて頂きながら、これまで約150本ほど縫ってきました。
150本縫ってようやく感覚が掴めてきた感じで、まだまだではありますが
一つ山を超えたような気がしています。

オーダーメイドになるので、
一層 ニ層、単、合せ、長さ、幅など竿よって作り方が変わります。
それに加え私は左右が苦手な上に、裏返したりもするので混乱してしまいます。
飲み込みが遅い私は、あれ?あれ?の連続で、これでいいのかな?と不安になり、何度も自分に念押し確認しながらでないと前に進めなかったです。
要領が悪いからなんだけど、私にご依頼下さる竿袋をキレイに仕上げる事だけを考えていこう、と思うようにしています。

そして自画自賛。
キレイに縫えてめちゃめちゃ嬉しいです。

いつも言ってるんだけど
「真っ直ぐ縫うって難しい」
それも細長い距離を真っ直ぐ縫っていると縄のようにねじれてくるので布の引き具合が難しいです。ミシンと綱引きしているように縫わないといけないの。その力加減が難しいです。
気になっていたパッカリング(縫いシワ)も改善されてきて涙が出るくらい嬉しく、数をこなせば腕は上がるって事を実感しています。

仕上がりの良くない竿袋は弓に曲がるそうです。縫う事も大事だけど縫う以上に裁断が大事だもんね。
弓になると教えてもらって、ホントに裁断は要ね、と思いました。
(K江さん、ありがとう)

紐付け、検品、納品準備
(N子さん、ありがとう)

「キレイに仕上げてくれている」と竿師さんに誉めて頂きとても嬉しいし、ホッとしています。

竿師さんの目から見ると仕上がりの良し悪しはもちろんわかると思います。
竿の顧客であるへら竿愛好家さんも、「もちろんわかりますよ!とてもキレイに縫ってくれています!」って評価して頂き、さらに嬉しいです。

今まで感じた事がない感覚というか、
新しい扉を開いた時のドキドキするような、ちょっと怖いような、ワクワクするような、そんな不思議な気持ちです。

メインは竿と竿師さん。
私は完全に脇役であり黒子である竿袋を縫う仕事。
竿師さんやへら竿愛好家の皆さんに色々教えて頂き、もっともっと美しい竿袋が縫えるようになりたいです。

初心に戻る
純粋だった若い頃のモノ作りに戻った気分です。