『ハンガーイラスト』講座を受講しました | 編・縫・織の暮らしの中で

編・縫・織の暮らしの中で

高野山ふもとにある織物の町に生まれ
糸や布に囲まれ育ちました。

和歌山県橋本市高野口町
洋服お直し
手仕事工房SUNNY店主

地域衣料サポート・糸布製品お直し

手仕事工房さにーです。


和歌山 高野山麓

橋本市高野口町向島223ー8
09030394300
5/25(火)9時~6時
明日水曜日、通常営業します。時間は不規則かも。

ずいぶん日が過ぎてしまっちゃた。

5/4(火)みどりの日にリモートで受講した
東京小金井 千葉 恵先生の
『ハンガーイラスト講座』リポートです。

ハンガーイラストって何?

千葉先生のメルマガから抜粋↓

・・・

ーハンガーイラストってなんでしょう?ー

ハンガーイラストは違う言い方で、平絵とか、製品画、といいます。
デザイナーさんがデザインする服は、デザイン画といわれる、人物が服を着ている姿が描かれます。
それに対して、ハンガーイラストは服のみ。
服をハンガーにかけているような、平らに置いて、上から写真を撮っているような描き方です。 
ほとんどの場合、パタンナーが縫製指示書や製品リストなどに使用するために描きます。
なのでとってもリアル。全ての縫い目を描きます。
 その中で、ダーツとかタックも描き分けて、見た人にひと目でわかるようにします。
これは実は服の作り方やパターンがある程度わかっているほうが迷わずに描けます。
 
一度習うと、目の付け所が違う、というか、描くために気を付けることを意識しながら服を見るようになるでしょう。
 
 ・・・・

人体テンプレート(左)に沿って、洋服を書きました(右)

これが平絵 ハンガーイラストです。

私の糸布関係仕事歴ですが。
某毛糸メーカーニッター→縫製工場→クリーニング会社→織物会社→今現在

編む 縫う 洗う 織る この順番です。

手編み業界ニッター時代
ニットデザイナーさんがデザインするニットを制作し原稿を書く。このような仕事を10数年していました。
こんなの書いていました↓

(日本ヴォーグ社毛糸だま夏号より拝借)

編方指示書に必ず平絵を書かないといけなかったのです。必ず、必ず書かないといけないのです。避けては通れない。。。

これがね、超下手くそで苦労したの (涙)

そういう仕事の人にしか役に立たない講座なんでしょ。私には関係ないわ。
そう思ったそこの作り手さん。

そんな事はないですよ~  ( *´艸`)

洋裁先生、洋服を作られている多くの作り手さん、またお直しをお仕事をされている方に受講して頂きたいと思った講座でした。

・服をよく観察するようになる
・こんなの作りたい、ってイメージしている洋服を具体的に絵として書き出すことが出来ます。脳ミソから出せるって感じかな。
・自分でパターンが引けなくても、パターンを引ける先生に自分が作りたい洋服を具体的に伝えられます。
・服作りを教えている先生は、生徒さんが求めている形を掴めるので、パターンを引くときスムーズに事を進められます。

服作りを始めて、上手く作れるようになってくると次はパターンの勉強をしてみたくなると思います。
パターンを習うその前に、この平絵を知っておくとパターンが理解しやすいのでは?と感じました。

速攻で実践に活かせる講座でした。
私は早速パウチして、テンプレートをお直しの仕事に使っています。

例えばスカート丈調整。
フィッティングして鏡の前に立っても、
どんな丈にしたいのが自分で判らない方って結構多いです。
「何か変なんです。」
「どこかイヤなんです。」
絵を見て、「どこくらいの丈がご希望ですか?」なら答えらるので
「じゃ、これくらいの丈にしましょうか。」と会話がスムーズになります。
お客様を上手く誘導できます。

座学的な講座ですので、リモートでもしっかり勉強できました。

先生のプロフィールを見ると
敷居とレベルが高い先生だと感じられるかもしれません。
高い敷居をよじ登ったり、レベルが高い先生に付いていく。
自分が目指す理想のモノ作りを実現したいのであれば、時にはこういう事も必要だと思います。

千葉 恵先生プロフィール2016年、刺繍とソーイングの店、まにあ~なを開店。刺繍、ソーイング、パターンメーキング教室をほぼ毎日開催している。
ドレスメーカー学院産業教育科(現アパレル技術科)卒業後、大手婦人服メーカーにパタンナーとして勤務。

アミコファッションズにて立体裁断を学んだ後、担当の講師の営むパターンコンサルティング会社へ転職。

結婚して東京をしばらく離れ、その間フリーのパタンナーとしてハンドメイド雑誌のパターンを引く他、撮影のモデル用の服の縫製、プレタポルテのサンプルメーキング、セミオーダーのお仕立てなど縫製業にも携わる。

東京に戻ってからはすぐにパタンナーとして復帰。

その後パターンと縫製の実務経験者として母校のドレスメーカー学院、アパレル技術科の講師として10年以上後輩の育成に当たる。

ドレスメーカー学院ではビーズ刺繍を研究テーマとし、毎年作品を発表。

退職後、日本手芸普及協会の刺しゅう認定コースを受講し、現在刺しゅう指導員。

 

日本手芸普及協会の刺しゅう認定指導員

パターンメーキング技術検定1級認定

元パターンメーキング3級検定官

元モデリスト協会会員

現在ヴォーグ学園東京校にて、「パターンメーキング教室」開催中




これからの手仕事業界。
無料で発信して下さっているYouTube先生をのぞかせてもらいながら
本格的な指導をされている先生にもお世話になる、こんなスタイルが定着してくるのかな。