茨城県牛久市で、瞑想の為のヨガ「スンニャターヨガ」を主宰しております、茂木敦子です。

阿蘇での徒然を記すこのシリーズ。
その1 「南阿蘇へ行ってきました」はこちら。
その2 「ちいさな動物園」はこちら。
その3 「水の生まれる里」はこちら。

ヨガと瞑想で健やかな心と体になるスンニャターヨガスタジオ:茨城県牛久市-あるく
「徒然」という言葉には色々な意味がありますが、その中の「物思いにふける」というのは、南阿蘇徒然にはぴったりかもしれません。


「求めれば逃げ、捨てれば懐に飛び込んでくる。」

古くから武道をはじめとした、あらゆる修練の極意とされる考え方があります。

そして、今まで色々な本を読み漁り、「最大の煩悩というのは幸福を求めることだ」とアタマではわかったつもりでいました。

日常生活の中にいると、どうしてもこれらの真意がわからず、悶々とした日々を過ごしていました。

南阿蘇での静かな生活の中に身を置き、見栄を張らず、偉そうにする必要もなく、ただそこにいることで、かすかに分かってきたことがありました。


「幸福を求めること」というのは、「幸福への認識をはき違えること」なのだと、気づいたのです。

幸福の定義として、それは「思い通りに生きること」なのだとすれば、それを自ら放棄して「思い通りに生きない代償として経済的に、あるいは社会的に報われること」に、いつの間にか、すり替わってしまう。

最初のうちは「思い通りの人生を歩もう」と考えているにも関わらず、「幸福になりたい」「報われたい」と思い続けることで、いつの間にか求める人生のクオリティが変質してしまう。

あぁ、私もそうだったと、痛感してしまったのです。

なぜ、そうなってしまったのでしょう?

それは、外部の情報ばかりを気にしすぎてしまったからでした。

「両親が、教師が、上司が、友人が、世間一般の常識が、こう言っているから、私のやり方は間違っている。」

そう決め込んで、外部に自分を合わせようとして、「本当はこう感じている」「本当はこうしたい」という本心に耳を傾けなかったのです。

むしろ、私が私を無理矢理変えようと追い込む始末でした。

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そして「幸福に条件がつくと、その幸福は脆くなる」ということもわかりました。

わざわざ自分の外側にある条件をつけて、自分が不幸になる可能性を増やしてしまったのです。
経済的な条件や、「自分が尊敬している人に、認められなければならない」という条件・・・
その条件を満たす為に、いつも優等生を演じてしまいがちでした。
本当は大丈夫ではないのに、「大丈夫です^^」と言ってしまう。
本当は体調が悪いのに、「元気です^^」と言ってしまう。

自分の幸福を、わざわざ自分で壊れやすいものにしてしまっていたのです。

こうして振り返ってみると、「なんで、こんなアホなことを?」とあきれてしまうのですが^^;

他人の価値観に合わせることで、報われたかったんですね。あの頃の私はきっと。

それで、やりたくないこともして、どんどん自分に自信がなくなって、結果に対して責任を持てなくなっていました。

やりたくないことは、いくらあがいてもうまく成し遂げられないことを知っていても、信じることをやめられなかった。


そこで、自分自身にいくつか代替案を出したのです。
・心の中の「恐怖」を取り除いてみる?
・そして、アタマだけでなく全身で、心で「楽しい!」「ワクワクする!」感情を感じてみない?

自分の心の中の「恐怖」を感じることは、とても辛いものでした。
瞑想をしている最中に急に悲しくなったり、身体が重く感じ、一日中寝ている時もありました。

けれど静かに、淡々と向き合うことで少しずつ向き合えてきました。

南阿蘇で生活を共にしたわかめちゃんと一緒にいると、「うーん、私は今食べたいものがすぐに浮かばないなぁ」「今日何をしたい、どこに行きたいというのも、なかなか思いつかないなぁ」と気づくことが度々ありました。
些細なことではありますが、私はあらゆる面で自分を最優先にすることがなかったのです。

何もせずに、部屋の中でぼーっとしているだけなのに、ひどく肩が痛んだり、腰に鋭い痛みを感じることもありました。
自分の身体の痛みにさえ、鈍感だったのです。

そうやって、小さなことから自分の内側へ意識を向けてみることで、再び心の中の「恐怖」と向き合えるようになっていきました。


「幸福」という言葉を分解して考えてみると、

「幸」というのは、情動や娯楽であり、ドーパミンやセロトニンを分泌することで、いつでもどこでも感じられるもの。

「福」は何かを選択したことでもたらされるいい結果のこと。

それは、「本当にやりたいことをやって得た結果のこと」であり、仮に他人の評価を得られない結果だとしても、全てが素晴らしい結果なのです。


そういう一つひとつが分かりはじめて、「もう一度、自分が本当にやりたいことを、やりたいだけやってみよう。」と思えてきました。
心の中の「ワクワク」や、「楽しい」感情を、リアルに感じられるようになってからは、今まで以上にスンニャターヨガに幸福を感じられるようになりました。

茨城に帰ってきてからも、その感情はいつも心の中にあり、「恐怖」や「怒り」、「疑い」などの暗い感情がよぎっても、焦ることはなくなりました。

南阿蘇での生活の全てが、「自分の幸福は、自分で選択していい」と教えてくれたように感じています。


【茨城県牛久市栄町3-6 聖ビル3F:スンニャターヨガスタジオ】つくば市、竜ヶ崎市、土浦市、下妻市、つくばみらい市、稲敷市、阿見町からも生徒さんがいらしています。
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