暑い夏は、外をちょっと歩いただけでエアコンの効いた場所に入りたい!とすぐに駆け込みたくなりますね。でも、たとえば職場などではエアコンの効いた部屋に長時間いると、体が冷えすぎてしまったりします。それはもしかして冷房病?それは具体的にどんな病気?また、それを予防するにはどうすればよいでしょうか?
 
冷房の効いた部屋に長時間い続けるか、または温度の差が激しいところを出たり入ったりしていると、頭痛がしたり、鼻水が出たり、手足が冷たくなったりすることがあります。こんな症状が出たら、それは冷房病といえるでしょう。症状の出方によって対策も違ってくるので、以下をどうぞご参考にしてください。
 
頭痛の場合:温度の高い外から急に冷房の効いた涼しい室内に入ったり、または冷房の吹き出し口付近に長くいたりすると、体の血管が収縮して血圧があがるので、場合によっては頭痛が出る人もあります。症状を緩和するには、マグネシウムを摂るのが良いです。マグネシウムは神経機能を調節し、精神的な不安を軽減するのに役立ちます。また、ビタミン D は頭痛を軽減したり頻度を下げる効用があり、カボチャの種、緑色野菜、卵、シイタケ、サーモンなどの食品をより多く食べることで摂取できます。そして、なるべく冷房の吹き出し口にはいないようにし、冷房と一緒に扇風機を弱風で回すと良いでしょう。

手足が冷たい:血管の収縮や末端の血液の循環が悪いので、手足が冷たくなる場合があります。こんな症状の時には、体の新陳代謝や血液の循環を促すビタミンB1、B3などビタミンB群を摂ると良いでしょう。玄米などの無精製米や雑穀、脂肪の少ない赤肉、鶏の胸肉やくろまめがを多く摂りましょう。冷房が効いている職場や学校ではひざ掛けや羽織る物を常備しましょう。また、長時間座ったままにならず、ちょっと立って軽い運動や少し歩き回るなど、体を動かしましょう。

肌のかゆみ:冷房が効いている室内は空気が乾燥するので、目が乾いたり皮膚がかゆくなったりする場合があります。そんな時は、皮膚や粘膜の健康を維持するビタミンAやフリーラジカルからの影響を低くし、皮膚の炎症を軽減してくれるビタミンEを摂りましょう。豚のレバーやサツマイモ、カボチャ、アボカド、ナッツ類を多く食べると良いでしょう。たとえば仕事を30分ほど続けたら、席から立って体を動かす以外に、水を飲むことも忘れてはいけません。水分を十分に補給できていれば、皮膚の乾燥がひどくなることもないでしょう。それでも皮膚が乾燥する時は、乳液などの保湿化粧品を使いましょう。
鼻がムズムズする:空気の流れが悪く、埃や灰などのアレルギー源が空気中に散らばっていたら、鼻のアレルギーが出やすくなる場合があります。免疫力を上げ、体の抵抗力も強くしてくれるビタミンCと、体内の炎症を減少させる助けとなるオメガ3脂肪酸を摂ると良いでしょう。例えばグァバやキウィ、サーモンや亜麻仁油のような食物を摂りましょう。環境においては、埃を積もらせないことと、空気の流れをよくすることが重要です。朝から冷房を使用するときも、先に室内の窓を開けてから換気をして、埃などを見つけたら硬く水気を絞った雑巾で拭き、定期的にアルコールスプレーを使って消毒も行いましょう。
(三立新聞網より)