今回は地固め療法中に起きた少し変わった出来事を書こうと思う

 

地固め療法を受けていた頃の話だ。

その日は抗がん剤による吐き気も少し落ち着き、白血球数が回復するのを待っている時期だった。

毎日ほとんど同じことの繰り返しだった。

そんな単調な入院生活の中で、一番インパクトのある出来事が起きた。

 

突然現れた謎の外国人

ある日、病室でのんびりしていると、突然パーティションのカーテンが開いた。

そこに立っていたのは白人の外国人だった。

しかも見たことがないぐらい大きかった。

どう見ても身長は2メートル近くある。

そして何も言わずに私を見ている。

………

 

どう考えても部屋を間違えている。

どうしたものか…

 

英語で伝えようとした結果

「部屋を間違ってますよ。」

そう言ってみた。

反応がない。

どうやら日本語は通じないらしい。

 

仕方なく英語で伝えようとした。

ところが、いざ英語を話そうとすると何も出てこない。

突然のことだったので頭が真っ白になった。

そして少し考え、

"You made a mistake."

と言った。

後で知ったが、これは結構強めの言い方らしい。

「あなた間違ってますよ。」

というより、

「お前ミスしたな。」

みたいなニュアンスらしい( ;・∀・)

2mの大男に病人が喧嘩を売ったみたいになってしまっていたのだ!((((;゚Д゚))))

 

すると相手も何か英語で返してきた。

しかし速すぎて全く聞き取れない。

私は焦り、

「OK!OK!Wait!」

と言い残し、看護師を呼びに行こうと病室を出た。

 

病室を出ると、ちょうど母親と妹が向かいから歩いてきた。

私は言った。

「なんか変な外国人が部屋間違って入ってきたんやけど。」

すると妹が一言。

「それ私の彼やねん。」

………

 

「何で単独で先行させてんねん!!!」

心の中でツッコんだ。

そして口では

「あ、そう。」

と答えていた。

 

一緒に実家へ帰ることに

その日はちょうど外泊許可を取っていた日だった。

そのため、なぜか私は妹とその彼氏と一緒に実家へ帰ることになった。

私は英語が苦手なので、ほとんど妹に通訳してもらった。

それでも少しだけ話をした。

毎日同じ景色、同じ治療の繰り返しだった入院生活の中で、間違いなく一番刺激の強い一日だったと思う。

 

その後、その外国人とは何度か会った。

そして私は思った。

そのうち義弟になるのかもしれないな…

英語の勉強もしないといけないかもしれない。

 

 

……と書きたいところだが。

妹は結局その外国人とは結婚しなかった。

日本人と結婚した。

当然、私は英語を勉強する必要もなくなった。

そのため現在も英語はほとんど話せない( ;・∀・)

でも時々彼を思い出して、元気なんだろうかと思ったりしている…

 

 

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