骨髄移植後、自分の細胞はほぼなくなっていた

クリーンエリアで過ごしているうちに、移植した造血幹細胞が生着し、その後は徐々に白血球数が増えていった。

ある日、担当医から

「ドナーさんの細胞がちゃんと増えているか確認したいので、骨髄穿刺をしましょう。」

と言われた。

体調が最悪の時期でも容赦はないようだ…( ;・∀・)

 

骨髄穿刺から数日後、主治医が検査結果を持ってきた。

「ちゃんとドナーさんの細胞に入れ替わっています。

sunきりんさんの細胞は0.01%ほどしか確認されませんでした。」

 

「ありがとうございます!」

これで移植そのものは成功したのだと実感した。

それにしても、自分の細胞が少しだけ残っていることには驚いたが。

もしこの細胞が増えてきたら、それは再発ということになるのだろうか…。

 

実はドナーさんは女性だった

すると主治医が続けて言った。

「もしドナーさんが同性だったら、高額な検査で細胞を判別しないといけないんです。

でも異性なので、性別を確認するだけで判別できるんですよ。」

 

そう。

私のドナーさんは女性だった。

 

最初は男性と聞いていた記憶があるのだが、いつの間にか女性になっていた。

もちろん、その男性が性転換したという話ではないと思う…( ;・∀・)

血液型は同じO型だったので変わらなかったが、私の血液は女性由来のものになったのだ。

 

とはいえ、体に変化があったわけではない。

胸が大きくなることもないし、性格が変わることもない。

もちろん女性用トイレや女子風呂に入れるようになるわけでもない( ;・∀・)

 

好みまで変わることもなく、私は今まで通り女性が好きだった。

血液が女性由来になっても、自分自身は何も変わっていない。

 

 

この出来事をきっかけに、時々考えることがある。

人は何をもって「自分」を確認するのだろう。

血液はもう以前の私のものではない。

それでも考え方も記憶も性格も変わっていない。

よく分からないし答えがある問でもないのだろう。

 

 

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