【クレアチニンを確かめに】

 本日は、腎機能検査のために病院である。検査と数分の診断のために午前中を要した。検査の数値は思わしくない。e-G FRが37と最悪であった。劇的な改善策はない。ということで事後、急激な数値悪化がない限り総合科における観察としてもらった。診療科目がどんどん増え、時間をとられるのはかなわん、からである。

【待合室】

 待ち時間の間「選択」を読んでいたのだが、活字を追っている人は他に皆無であった。ほとんど全員が老人なのでスマホもない。みんなボーッとしているか、愚にも付かない会話に終始している。庶民の正しい日常である。

 さて、3日のPRESIDENT Onlineに、ジム・ロジャーズの「日本の財政状況はロシアより悪い…」と題する記事があった。現在進行中の円安をアベノミクスが元凶と特定し、「人類の歴史の中て再び起きた愚行」と断定している。「中央銀行が紙幣を刷り、政府が国債を買い入れるといった金融政策で経済を建て直した国は、歴史上、一つもない」からである。安倍晋三のやらかしたことは、日本を美しくするどころか、崩壊の縁に追い込むことでしかなかった。

【無責任な積極財政】

 ところがその「愚行」が、再び繰り返されようとしている。高市政権において、今井や佐伯などの安倍つきだった官僚が官邸に復帰し、アベノミクスの二番煎じのサナエノミクスをやろうとしている。PBや基金の期間の縛りを外し、思う存分に財政赤字、基金増額をやらかそうというのだ。財源は不明である。実に無責任な「責任ある積極財政」である。

 というわけで高市は、外為特会が「ホクホク」なので財源があるとの幻想をふりまいたのだろう。実際には長期金利の上昇で国債の利払が増えるので財源どころではない。一層の円安となってインフレを招き、国民生活を悪化させるだけである。二番煎じほど不味いものはない。

【円が半分になり物価が2倍になる】

 昨年は米価が大問題となった。もちろん農水省の米の需給予測の誤りが混乱の原因なのだが、円安の反映でもある。円が対ドルルートで半分になれば、米国からの輸入品は2倍となる。実際には、企業の利益率の操作や政府の市場政策が作用して上下にブレることになるが、単純に反映すればそうなる。

 これは、国産品についてもいえる。円の価値が半分になるということは、ドルで売れば倍になるということである。実際に輸出されなくとも、前と同一の値段での国内販売はできなくなる。円の対ドルレートが下落すれば、国内産を含むすべての商品の国内販売価格が上昇を始める。

 主食の米が倍に値上がりしたのは、円安も理由の一つなのだ。不動産価格の上昇も同根である。中国人が買っているから家賃が上がるのではない。円が半分に価値を減らしたから不動産が倍に値上がりし、家賃が上がった。今起こっているのはそういう事態である。

【円安による狂乱物価】

 さて、サナエノミクスという「無責任な積極財政」が招来するのは、円安による狂乱物価である。それは、僅かばかりの減税、社会保険料引き下げで取り戻せるものなどではない。実際には、減税は反故にされ、防衛増税と自己負担増で追い討ちをかけられるのだから、国民生活は徹底的に破壊される。

 まあ、国民が高市を支持し、その政策を選択するのだから仕方がない。それこそ「自己責任」である。こちらとしては、「自己責任」で資産防衛策を講じるだけである。