【辛いカメムシ】

 晴れであるが、仕事があるのでと言い訳しつつ家に引きこもっている。庭を巡り、果実の味見をして体を動かす。グミはまだ渋く、クワゴは食べごろである。カメムシもすでに2匹食った。辛かった。

【安売りで渋滞】

 そんな中、安売りのチラシを見てスーパーに出向いた。なんと、レジに長蛇の列、駐車場が満杯、はみ出した車が道路の片側1車線に渋滞である。買物終了まで1時間はかかるのではないだろうか。2、3百円安く買うために1時間かけるのは割に合わない。これを近年では「タイパが悪い」というらしい。あえなく撤退に追い込まれ、いや転進することにした。

【タイパ度外視】

 客は中高年で占められる。金はないが時間はある、ということなのだろう。あるいは、金がないから時間をかける、ということなのかもしれない。現役世代の給料は実質では減っても名目では増えている。これに対して隠退世代の年金は名目では増えても実質では減っている。生活防衛のためには名目購入金額の縮減しか術はない。血眼にもなろうというものだ。中高年にタイパは無縁である。

【リスクのスリル】

 そのスーパーは変形敷地にあるので、駐車しにくいことこの上ない。買物を断念して引き換えそうとしたとき、危うくフェンダーをこすりそうになった。今日一日で何台かは接触事故を起こすのではないだろうか。何しろ枯葉マークが多いのだ。数百円をおしんで数万円の支出を強いられる。君子は安売りに近づかないのが賢明である。

 ということで、仕事の合間に紫外線を浴びながらカボチャの摘芯をして過ごした。カメムシとクワゴを食いながらである。