ガスに火が付いていて、火事になってしまうのではないかという恐怖は、なぜか家を出ようと思う瞬間に発生する。そして、どんどん膨らむ。
ずっと家にいて、他のことをしている時には、全く気にならないのに。
だから、家を出ようと思いたくなくて、朝、家でうだうだしてしまう。
遅刻をしたくないから、何時間も前に早起きして、準備して、1時間前に家を出る確認作業を開始していた。
確認に1時間かかると見積もってしまっていたから。今思えば、この見積もりがいけないことは分かるのだけど、そのときには、早めの準備が唯一の対応策だった。
夜、試しにガス台の前にたってみても、あの恐怖は湧いてこない。
不思議な現象が続いていた。