26歳の夏、X DAYは、晴天の霹靂でのように思われました。でも、今から振り返ると、その予兆は様々なところで現れていたように思われます。
学生時代からの天真爛漫さは、社会人になってからも変わることなく、大きな悩みもない楽しい日々を送っていました。計画性はなく、まずは行動、壁にぶつかってから考えるという、確認作業とは正反対の行動パターン。特に通常のパターンが通用しない旅行中はアクシデントに見舞われました。それでも、仕事もプライベートも充実し、ストレスとは無縁のライフワークバランスがとれた余裕のある生活を送っていました。
そんな私に変化が訪れたのは、転職し、仕事が忙しくなったうえ、プレッシャーで身体的にも精神的に追い込まれた頃です。仕事はやりがいに満ちていて、残業が重なり、終電かタクシー帰り、休日も仕事と勉強に明け暮れる日々。1日5時間の睡眠時間を確保するのがやっとで、3時間睡眠が続くと体は限界に達していました。それまでに抱えたことのないレベルのストレスを感じ、凝り固まった体をほぐすため、深夜にマッサージを受けることもしばしばありました。その頃、いつものように家を出ようとすると、何かし忘れたかのような不思議な感覚に襲われ るようになったのです。