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凍害にあったリンゴのその後

凍害にあってしまった私たちの新ワイ化のりんごたち。

金曜日に県の指導員さんにきていただき、緊急の対策指導会が行われました。


結局、私たちのりんご畑のある大原団地だけではなく、座光寺地区など他の地域でも同じ現象があったようです。

しかし一番被害が大きいのはやはり大原団地でした。


りんごの木の下で-凍害

新ワイ化栽培のりんごの台木はM9という台木が使われています。

このM9は寒さには強いのですが、特徴として冬の早い時期から活動を開始して、寒さに弱くなるという性質を持っているそうです。つまり、活動をせず休眠している状態だったら-20度までは絶えられるのに、春先(2月以降)になって根の活動が始まってくると寒さに耐えられなくなってしまうそうです。


今年は2月が例年に比べてとても寒かったために、M9が活動を始めたときはまだまだ寒く、それに耐えることができず、今回の凍害が起きてしまったようです。

そして今回の凍害が起きたのは南信州のみ。

それはやはり他のりんごの産地に比べて暖かいということがあります。

寒いところであれば、M9が寒さに耐えるために養分をしっかりと12月までに溜め込み、寒さが緩むのも遅いのでだんだんに耐寒性を失ってきます。

ところが南信州のように暖かいところだと、まず12月までに寒さに耐えるための養分を十分にためることができず、1月を境にして徐々に耐寒性が失われているのに、今年のようにいつまでも寒いことが続くと充分に寒さに耐えることができない、ということです。



それでも農家によっては被害が少なかったり、うちのようにほとんどやられてしまったり、その差はなんなのか。


結局はその耐寒性を樹自体が持っていたかによるわけです。

どうやら、私たちのりんごの樹は窒素が不足していたのではないか、という診断結果となりました。


原因はまずひとつが樹勢が弱かったこと。

去年のシナノスイートはなかなか樹が伸びず、指導員さんからも樹勢が弱いね、といわれていました。

伸びるためには窒素が必要なのです。


二つ目に竹チップをマルチ材として使ってしまったこと。

去年の秋に竹林を切ってもらったときにでた大量の竹のチップを春まで寝かして使ったことで、微生物が竹に含まれる炭素繊維を分解するときに大量の窒素を必要として、樹が窒素飢餓になってしまったようです。

竹は植物の中でも炭素率が多く、繊維が多いために起きてしまった現象なのです。



新ワイ化という比較的新しい技術を積極的に取り入れてきた長野県。

これからもちろん同じことを繰り返してはいけませんが、今回のことが起きたことで今後の技術指導がしっかりとしてもらえることと思います。

今回のことでJAの技術員さんにどうしてくれるんだ、という人もいましたが、私は新しいことに失敗はつきもので、これからこれをどう活かしていくかのほうが大事だと思います。

起きてしまったことはしょうがないけど、この新ワイ化栽培の技術が確立されていくことを一緒に見ていくのはこれはこれでおもしろいんじゃないかなと思います。


今はやられてしまった樹をどう守るか。

新ワイ化栽培はまだまだリスクが伴うことかもしれませんが、いつかは自分のものにできるようにしたいです!